日本の富裕層は人口比で米の1.4倍多い-この10年で世界一の富裕層形成しワーキングプア1千万人超 | すくらむ

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 上のグラフと表は、9月12日に放送されたNHKクローズアップ現代「リッチをねらえ~富裕層ビジネス最前線」で紹介されたものです。


 2011年の数字で日本はアメリカに次いで世界で2番目に富裕層の人数が多い金持ち大国で(※富裕層とは投資可能なお金を8千万円以上持っている人のこと)、2001年の120万人から2011年の182万人へ富裕層は1.5倍も増えているとのことです。番組では、3泊4日九州一周寝台列車の旅1人55万円とか、1泊2日国内バス旅行1人15万8千円などの富裕層をターゲットにした超豪華国内旅行を日本企業が企画するケースが多くなり、そうした富裕層企画は毎回完売していることを報じていました。


 このグラフと表は富裕層の人数で比較しているので、これを「対総人口比」に私が作り直したものが下のグラフです。


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 「対総人口比」にすると、日本はアメリカの1.4倍も富裕層が多い世界一の富裕層大国ということが分かります。


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 そして、上のグラフは富裕層と年収200万円以下のワーキングプアの人数の増加をみたものです。年収の方のデータは国税庁の「民間給与実態統計調査」で分かるのですがまだ2011年の数字が公表されていませんので2010年の数字になりますが、この10年間で富裕層の人数が1.5倍も増える一方で、ワーキングプアの人数は184万人も増え1千万人を超え、労働者の年間平均賃金は42万円も減っているのです。


(byノックオン。ツイッターアカウントはkokkoippa)