同性(ノンケ)が自分をみる目について | あべこう一(阿部浩一) Official Blog

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シンガーソングライター

 一昨年より自分がゲイだと言いふらすようになって、窮屈に感じるようになったことの一つに「異性愛者(ノンケ)の男性が私を見る目を気にする自分」ということがあります。

 こちらは何とも思っていなくても、相手のほうが自分はあべこう一から恋愛や性愛の対象として見られているのではないかと警戒してはいないだろうか、みたいな感じ。

 自意識過剰と笑われる向きもあるかもしれませんが、こうした思いも自分にとってはこれまでの経験に裏打ちされたものでもあったりします。

 自分の体(なぜかほとんど股間ではなくお尻)を守るような仕草で「俺を襲うなよ」などと言う人には、こっちにも選ぶ権利があるよと言ってやればいいのですが、心の中で悪意なく警戒されているとしたら、などと考えるとちょっと悲しくなります。

 だから恋愛対象としてではなくすてきだと思っても、特に容姿やファッションなどのことをなかなか誉めにくい。

 もちろん恋愛対象としてすてきだと思う人に出会うことも多々ありますが、乙女なのでそういうときははずかしくて言えなかったりします(笑)。

 その人が同じようにゲイやバイセクシャルであれば、少しは勇気を出して言えるかな。いやいや、だめか。

 もう少し若かりし頃、うっかりノンケの人を好きになってきつい思いをしたことが二度ほどありますが、ノンケの男性にはゲイに好まれても動揺したり、気持ち悪いとか思ったりしないで、せめて好みではない女性に好かれたときのような態度でいてほしいなぁなんて思います。

 みんなが「君の気持ちは受け取れないけど、好きだと言われて悪い気はしないよ」くらいの感じでいてもらえたら、もっと身近にいる恋愛対象ではないノンケ男性の良いところを誉めやすいのだけれど。

※補足
『恋愛対象』というのは『こんな人が恋人だったら素敵だな』というような一方的な思いであって、もちろんノンケの人から自分が選ばれるなどとは考えていません、念のため。

1/31バースデーコンサートの写真、第2弾です。
PHOTO:Noriko Ohba



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