先週の火曜日、日本語教室のみんなで立川防災館へ行き、グループに分かれてさまざまな体験をしました。
外国にルーツを持つ子どもたちにとって、こういう体験学習はただ単に「体験する」だけではなく、行く前に「日本語で言っている意味がわかるか?」「何をしにいくのか?」という事前学習と、行ったあとに「どんなことを学んだか」という事後学習がとても重要だと考えています。
特に、今回のように災害について学ぶということは、これからずっと日本で生活をしていくと思われる子どもたちにはぜひ身につけてほしい知識です。
わたしたちスタッフは、どんな事後学習が効果的か、意見を出し合い、グループごとに分かれて自分が体験したこと、教えてもらったことを振り返り、模造紙にまとめて発表するという形をとりました。
絵が得意なタイにルーツを持つ女の子は「おかしも(おさない、かけない、しゃべらない、もどらない)」という標語を絵で表してくれましたし、おしゃべりが大好きなフィリピンにルーツを持つ男の子たちは競うように「リーダーになるよ!」と積極的に参加していました。
先生も子どもたちも感心するほどの発表だったのは、地震がおきたらどうするか?を発表したグループです。
地震が起きたら、机にもぐる、揺れがおさまったら火を消す・・・など、一通り説明した後、
「それでは、クイズです!!!」
と元気よくクイズが始まりました。
「地震がおきたら一番最初に何をしますか?」
「地震が起きることを考えて、どんな準備が必要ですか?」
先生たちも感心するほどの、いいクイズでした
答える側の子どもたちも一生懸命考えて、見事正解していました。
こちらの予想よりもはるかに、体験したことをしっかりと身につけている様子が伝わり、防災館に行って体験できたこと、時間をかけて丁寧に振り返ることができてよかったと思いました。
地震の体験では、「怖かった。中国に帰りたい 」と弱気なことを言っていた子もいますが、災害に備えて、必要以上におびえることなく過ごしてほしいと思います。