子ども日本語教室には、さまざまな子どもたちが通っています。
「さまざまな」のうちわけは、ネパール、中国、台湾、ペルー、タイ・・・ などのルーツの多様さもそうなのですが、本人の言語習得状況、基礎学力、そして、家庭環境も本当にそれぞれです。
今日は、最近あまり教室に来ていなかった、ペルー出身の女の子がひさしぶりに勉強しに来ました。在籍している中学校も、時々欠席することがあるようです。
この子に限らず、子どもたちの中には、本人には勉強したいという気持ちがありつつも、生活リズムが崩れがちで規則正しい通学・通所がむずかしい状態の子どもがいます。
今日もその子は昨晩寝たのが遅かったらしく、午後とても眠そうにしていましたが、途中からはしっかりノートを取って頑張ろうとしていました。
生活リズムが崩れる要因の多くは彼らの生活環境にあります。
経済的に余裕がなく、弟・妹が病気になったときには面倒をみるために学校を休んだり、言語・文化的背景から学校になじめず不登校をくり返しているうちに同じ境遇の仲間ができ、さらに学校から離れてしまったり・・・など、日本人の多くの生徒の「ふつう」の環境とは異なる中にいる子もいます。
学校やこの教室に定期的に通えないからといって決して本人の怠惰(のみ)が原因ではなく、外国にルーツを持つ子どもたち特有の生活環境が大きく影響しています。
そういったことも理解したうえで子ども達と接しながら、また、そのような背景を関係者で共有しながらサポートできるよう協力していけたら・・・ と思います。