子どもたちの中には学校で中間テストの時期を迎えている子たちがいます。
今日もテストを終えてから日本語教室に来た子が数名いました。
「ダメだった」「ミスした」と、悔しそうに今日のテストを振り返っていました。
中国にルーツを持つ受験生の女の子は「数学も理科も50点くらいだった」と残念そうに語っていました。
「でも去年は10何点だったんだよ」と、自身の成長を確信してもいる様子。
彼女は母語で友だちの学習のサポートをしたり、母語の異なる友だちにも積極的に話しかけたりと、クラスの輪をつむぐ中心的な存在になっています。
ガンバリ屋さんの彼女は今日も、みんなが帰った後の教室で英語の勉強を続けています。
日本語でコミュニケーションして笑いあうことに必要な能力と、学習の場面で要求される能力とはまた別のものです。子どもたちは、第二言語として日本語を学びつつ、これまでに母語ですら学んだことのない概念をも同時に学習しながら成長しています。
学校のテストで点が伸びた!などといった客観的な評価は、彼らのがんばる背中をぐっと後押ししてくれることでしょう。