大地震だ-27 仙台市内保育園・学校等の放射線モニタリング | こどもクリニック四方山話

大地震だ-27 仙台市内保育園・学校等の放射線モニタリング

 今月8日の“読者の広場:2011年6月号”にも示したように、8日から仙台市内の保育園、幼稚園、小中高校、児童館等の約450ヶ所での放射能の測定がされ、一部が仙台市のHPに掲載されました。

 仙台市のHPでは、「今般,東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴いまして,宮城県等により仙台市内の空間放射線モニタリングが実施されているところですが,市民の皆様に,よりきめこまやかな情報を提供するため,仙台市が簡易型放射線測定器による空間放射線モニタリングを実施いたします。」
・実施場所
 1)第一段階:6月8日~6月15日ころ
 全ての市立学校や,保育所,幼稚園,児童館等(被災した施設等を除く)において測定する。
 2)第二段階:6月15日以降
 第一段階の測定結果と地域バランスを考慮して測定場所を選定し,1週間に一度の頻度で継続的に測定を行う。なお、公園の一部を測定対象に加える。
・方法
 市職員が簡易型放射線測定器により,地表面より保育所及び小学校は50cm,中学校・高等学校は1mの高さでモニタリングを実施する。

 結果
 8日は保育所、幼稚園、小学校、中学校合わせて107施設での測定が行われました。今回の測定では、全ての場所で問題はありません。

 有識者(東北大)の評価
「※今回の測定した結果の最高値である0.16μSv/hをもとに計算した場合でも,今回の福島第一原子力発電所の 事故による放射性セシウムの年間放射線量は,国際放射線防護委員会が勧告した自然放射線や医療による放射 線を除いた 一般人の通常時被曝基準値の1mSv/年を下回っております。 」

 今回の結果は5月29日“大地震だ-26 学校放射線量基準その後”でも触れた、年間1mSvを下回っているもので安全とみなしても大丈夫です。まだ全てでではなく、完全ではありませんが、ある程度子どもたちの安全が確認できたものと思われます。

 仙台市ホームページ
  平成23年6月8日測定分(PDF85KB)(全てのデータ)

以前から提供している放射線情報
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放射線モニタリング情報
・全国の放射線モニタリングデータ:文部科学省
・宮城県内の環境放射線モニタリング情報:宮城県
・福島第一原子力発電所事故に係る放射線モニタリング情報:東北大学
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次の記事も参考に!
大地震だ-19 放射性物質への誤解
大地震だ-24 学校放射線量基準
大地震だ-26 学校放射線量基準その後

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