前回に引き続き太陽の塔の今昔についてお話したい。
現在の太陽の塔は独立して立っており周りに建造物は何もないが、
大阪万博(EXPO70)開催当時は太陽の塔の周りをぐるりと大屋根が覆っていた。
大阪万博(EXPO70)開催当時の画像がこちらである。
太陽の塔と大屋根の全体像(模型)の画像がこちらになる。
(これらの画像は万博記念公園内にあるEXPO70パビリオンに展示されているものを当館のご好意により撮影させていただいたものである)
私の知っている大阪万博(EXPO70)開催当時の太陽の塔と今の姿を見比べると、今の姿は一人(敢えて擬人化して呼んでみたい)ポツンと孤独感を漂わせて立っているように見える。
前回のお話で「大阪万博(EXPO70)当時を知る私には太陽の塔が寂しげにポツンと立っているように見えて仕方がない。」と申し上げたのはこういう所以(ゆえん)である。
この大屋根は大阪万博(EXPO70)が閉幕してほどなく全て撤去されてしまったらしいが、その一部が万博公園内に保存されている。
それが次の画像になる。
これを見ても往時の姿と重ね合わせることはできなかったが、当時は頭上はるか高くにあり、ここに見えている骨組みのパイプ一本、一本がマッチ棒ほどにしか見えていなかったものが、真近みるとこんなにも大きく、太かったんだと感慨深いものがあった。
また、45年を経たいまになって、骨組みのパイプがこのような形(ボールジョイント)で接合され、あの大屋根の構造を形作っていたことに新たな発見と驚きを感じた。
四十五年たった今でも発見と
驚きみせるEXPO70
いままで、太陽の塔の外観をご紹介してきたが、次回は太陽の塔の内部についてお話したい。