私の中で理想のスニーカー以上レザーシューズ未満の範疇の靴はこの靴です。
スイスの老舗バリーのキャンバス×レザーのスニーカーです。
この靴を購入したのは今から8年ほど前でした。
当時からバリー自体のブランドの始まりが靴修理店でありそれに始まる高級靴製作であるのは知っていましたが、ジョンロブやJMウェストンのような位置づけではなくどちらかというと大人しいサントーニという印象で触手は動きませんでした。
そんな老舗のレザースニーカーながらコンバースのオールスター的な佇まいに即決でした。
このモデルはユナイテッドアローズでもセレクトされたモデルで、セレクトした人のセンスはさすがだなと思いました。カジュアルなスニーカーとはいってもありえないくらいのこだわりが詰まっています。
キャンバスもレザーも正直バッグに使うレベルの上質さで、作りも超精密であります。もちろんスイス製です。
肝心な履き心地もスニーカーとして十分納得のレベルです。
今やバリーはあまり元気がないとも言えます。そもそも気になるような商品がないです。
しかしこういった高級靴・鞄を普通に触れている人が見るとこれは良いと思える商品が今後出てくれば復活は十分あり得ると思っています。
老舗になればなるほど時代への柔軟な変化は必要ですが。守るべきところはあると思うのです。それは単なる流行という名の消費を超えた真の価値であると思います。