これからの時期大活躍のローファーについて。
中でも一番多い悩みは踵抜けなのではないでしょうか?
今までの経験からローファーの細かなフィット調整すべきことを順に整理してみます。
①足の前半分のフィット感
②踵部のフィット感
です。単純ですが・・・w。
多くの方は①に関してはあまり問題ないように靴を購入するかと思います。しかし履き込むことで中底が沈んだ後は・・・。
タンパッド加工が有効です。
この修理に長けているのは・・・。
麻布十番のスピカです。ここは厚さのことなる数種類のウレタンパッドをレザーで包みタンパッドとして接着してくれます。特にタンパッド加工は羽が閉じすぎた場合にも有効です。
さて多くの方がお悩みなのは②ではないでしょうか?
踵部のみ緩いのであればカウンターライニング加工で、踵の食いつきをよくすることが可能です。ユニオンワークスではカウンターライニング加工として擦り切れ時の補修やサイズ調整が可能です。近年ではウェストンのようにステッチがないパイピング仕様のモノでもきれいに補修できるのです。しかしこれが有効なのは、スエードや通常レザーのみです。リザードやクロコでは対応不可です。理由としては、加工時に一度パイピング部ステッチを解き、裏返しにして新たなレザーを縫い付ける工程があるので、伸びない革はNGなのです。
その場合は・・・。
大阪梅田のBONTAでは厚みのあるカウンターライニングを別途製作しステッチなしで接着するメニューがあります。あくまでも最終手段ですが、何とかなるようです。
修理にも修理店それぞれの得意不得意があるのです。そんな情報も今後発信できればと思います。