都内某店で見つけた昨年モデルのディクルティスのリネンシャツです。
イタリアの偉大な喜劇俳優の名を冠したブランドであり、もともとナポリの生地屋が近しい人の為だけに生産していた拘りのブランドだけあって、他とは一線を画す仕上がり。狭い肩幅 + 非常に細身なシルエットながら運動量が緻密に計算されたパターンが抜群の着心地の良さを生み出しています。また昔ながらの艶やかな雰囲気を醸し出し、ナポリシャツならではの色気あるシャツに仕上がっています。
デザインは細身でシンプルなセミワイドカラーです。個人的にはホリゾンタルカラーが好きなので、サルトにてお直し予定です。サルトではこんなお直しも可能です。
こちらのモデルは袖付けのみハンド工程です。ただし作りの丁寧さで言うと、フィナモレ以上ボレッリ未満です。ミシンのピッチも細かくないですし、厳しい目で見ると価格と質のバランス当面からすると、ちょっと微妙ですね・・・。
昨年はビームスFでの取り扱いもありましたが、今シーズンはない模様です。そんなところも関係あるのかもしれないですね。現在のルイジボレッリよりも高い価格で、ハンド比率が少ないとなると、売る側も仕入れる理由がないですから・・・。
やはりFRAY、ボレッリ、ヴァナコーレ、フィナモレになってしまいますね。