こんにちは。
こだま堂の長峯です。
最近、問い合わせで、「顔を見ただけで体質が分かるって本当ですか」と聞かれました。
ん~・・・分かる人もいるし、分からない人もいるし、時と場合によりますよね・・・。
話をせずに顔を見ただけで薬を選んで欲しい・・・ってことであれば、さすがにそれは無理・・・です。
人相占いじゃないんですから
でも顔色はとっても大事
電話相談が難しいのは、対面していないので顔色や表情が分からないから。
対面で得られる情報はたくさんあります。
青白い顔色、どす黒い顔色、赤ら顔、黄色っぽい顔色、シミが多い、クマが目立つ、目を合わせない、キョロキョロする、ガン見する、痩せている、太っている、むくんでいる、しわが多い、乾燥肌、脂性肌、くすみ肌、ニキビ肌、髪が細い、薄い・・・などなど。
こうやって書くと、なんだかいろいろ観察されててコワイ・・・って思われるかな
でも、皆さん無意識に顔色、判断してますよね
具合悪そうな人がいたら、「なんか顔色悪いけど大丈夫」って心配になりますよね。
私たちはそれを漢方の理論に当てはめて分析しているだけなんです。
青白い顔色なら、冷えや血虚がありそうだな・・・とか、赤ら顔なら熱証かな・・・、シミやクマが目立つなら瘀血かも・・・という具合です。
でも、顔色で分かるのはそこまで。
青白い顔色で冷えや血虚があっても、身体のどこから治療するべきかは分かりません。
脾気虚による血虚なのか、腎陽虚による冷えなのか、見た目冷え性っぽくても内熱があるかもしれないし、血虚だけじゃなくて瘀血もあるかもしれないし、やっぱりいろいろ体調を伺わないと漢方薬の内容までは決めかねます。
何年か前、「舌の色を見ただけで漢方薬を決めて出す」薬局だか病院がある・・・と聞いたことがありますが、舌にほとんど変化が見られない人もいるし、それも難しいんじゃないかなぁと思います。
また、本人には何も自覚症状がないけど、病気の性質としての体質(証)もあります。
例えば子宮筋腫や内膜症は瘀血証の病気ですが、生理痛も何も自覚症状がなく、顔色にも舌の色にも明らかな瘀血証の症状がない方もいます。
そういう場合は、弁証論治ではなく、弁病論治という考えで漢方薬を決めることになります。
昔だったら、検査技術がないので、症状が出てから治療するしかなかったけど、今は何も自覚症状が無くても検査で病気が見つかる人も多いので、そういう考え方も必要になってきたのですね。
ですので、顔色だけで全てが分かるというわけではなくて、体調を判断する情報の一つです。
なので、なるべく初回だけでもいいので、対面で相談しに来て下さいね