ももへの手紙&旅の贈りもの・関連地回遊(8) | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

≪島の資料館と無名ロケ地≫

海岸沿いの県道を東に進んだ最初の三差路を右折した右角、「仕出し村吉」は、「旅の贈りもの」で太平シローと若い鉄道マニアが泊まった旅館として撮影されたが、実際、かつて旅館(木村旅館)だった。シローが泊まった(設定)部屋は二階北側の路地沿いの部屋。



しかしながら、シローが近年早逝したの自然、戦跡、ときどき龍馬-木村旅館跡 は惜しまれる。漫才は天才的で物真似(裸の大将等)やコント、何をしても面白かった。また、「男らしさ」もあった。サブローと二人で吉本をやめた後、仕事がなく、サブローは吉本に土下座して再所属したが、シローはそれを潔しとせず、己の信念を貫いた。全国放送でシローを見る機会は殆どなかったが、何をしていたのだろうか。ただ、映画での演技は上手くない。



村吉の東向かいの家は、歴史的景観を活かした島の活性化を推進した郷土史家、故・木村吉聡氏宅。ただ単に歴史を研究するのではなく、それを活かした地域づくりが大事だということを、龍馬研究家を始め、歴史研究家、学芸員たちは学んで戴きたい。自然、戦跡、ときどき龍馬-御手洗港付近の絵



県道に戻るとすぐ東に御手洗港の赤い桟橋が見えている。その前辺りは「ももへの手紙」で、ももが妖怪に追い掛け回された挙句、陽太に助けられ、陽太がももに「島ん中で道に迷ったら海を探すんじゃ。」と言った場所。



そこから右手に三軒ほど過ぎると「江戸みなとまち展示館」があるので、島の歴史を学ぶことができる。但し、職員がいないので、入館料(200円ほどだった)は玄関の料金箱へ。一応監自然、戦跡、ときどき龍馬-御手洗港桟橋 視カメラあり。


展示コーナーは「交易」、「交遊」、「交歓」の三つのテーマに分けて紹介されている。交易は主に北前船に関すること、交遊は遊郭その他歓楽に関すること、交歓はシーボルトや伊能忠敬、吉田松陰、坂本龍馬等、来島した歴史上の人物に纏わること。



展示物では、薩摩や大洲藩等の船旗や藩政期の富くじ箱、おちょろ舟の大型模型、琉球使節団奉納の掛け軸等があるが、あまり観光客の姿は見かけない。



展示館の南裏手には昭和12年から40年頃自然、戦跡、ときどき龍馬-蛭子雁木 まで、映画館や劇場として使用されていた乙女座がある。「旅の贈りもの」で櫻井淳子が古い映画ポスターを眺めながら、猫をなでるシーン等が撮影された。尚、館名は建設当時の町長の母の名「とめ」に因んだもの。現在の建物は平成14年に復元されたもの。



乙女座から県道に戻り、東進を再開すると、蛭子神社の鳥居があり、その県道を挟んだ向かいには藩政期の船着き場「蛭子雁木」がある。「旅の贈りもの」ではこの雁木に徳永英明と櫻井淳子が腰を掛け、スイカを食べた。

このロケ地は、自治体のロケ地ホームページ未掲載である。

この雁木は正徳・享保年間(171136)に築造されたもので、広島藩主が領内の島嶼部視察の折、ここから上陸した記録がある。



余談だが、映画後半の徳永と櫻井のキスシーンは、実際には唇を触れておらず、顔さえ近づけていない。徳永は女優と接吻するのが怖いのだろうか。

そんな恥ずかしがり屋(?)の徳永英明のロケ地はまだ複数あるが、それは次回。

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