相変わらず厳しい猛暑が続いておりますが。。。
皆様いかがお過ごしですか。。。?
連日、個展『時の中のこども達』への出品予定作品のご紹介をしております。
今日は、皆様に少しでも、涼しくなっていただきたいので、『海』をテーマにした作品の登場です。。。
今日ご紹介する作品は、絵本画集『恋文』のラストに使用した作品です。
それでは早速この作品から。。。
『海の精の祈り。。。』
絵本画集『恋文』は当時の私の殺人的タイトスケジュールを、考慮しての依頼だったので、最初から描き下ろしは半分と決まっていました。
(結果的には20点中、12点を描き下ろしました。)
ラストはやっぱり描き下ろしかな、とは思ったのですが、最後はこの作品しか頭に浮かびませんでした。。。
この作品は現在進行形シリーズの一枚で『花の精祈り…』『森の精の祈り…』に続いての代3段で、
神戸の人魚姫をテーマにした展覧会の代表作品でもあります。
巻末に花の精ちゃんも、森の精クンも登場します。。。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、絵本画集『恋文』はまず、百人一首に絵を付け、
付けた絵に私が恋愛物語を書く、という、斬新でややこしい企画。。。
複雑に絡み合った男女の恋愛は純粋だったり、駆け引きがあったり、相手を追い詰めたり、妥協したり。。。
当時、恋愛経験の少ない私には、恋愛経験豊富で、いつもお疲れ気味の女友達がとても参考になりました。
他にも、いろんな方々の恋愛を(男性女性?性)参考に、それぞれの絵に短い文章を付け。。。
起承転結にまとめて。。。
一冊の大人の為の恋愛絵本は完成しました。
このラストシーンの『海の精の祈り…』に付けた私の詩のような短い文章は。。。
「それでも、きっと私はまた恋をする。。。新しい私になるために。。。」
です。
でも、実はこの詩、私の本当の文章をわかりやすく、編集されたモノです。
編集前の文章は。。。
「それでも、私はきっとまた誰かを好きになる。。。新しい私に出逢うために。。。」です。
物語は。。。
失恋し、誰かを好きになるのを怖がっていた女の子が、誰かを好きになったことを、
周りに気付かれるところから始まります。。。
ときめきはやがて切なさに変わり、相思相愛になっても。。。
自分が相手に与えることより、求めてばかりいることをわかっていながら、
自分ではコントロールがきかない。。。
「あなたの名前を三回口にするだけで、涙が溢れて止まらない。。。」
そして彼女の恋は愛へと変わらぬまま、終わりを迎えます。。。
どんなに後悔しても、どんなに泣いても、叫んでも、彼の心はどんどん彼女から離れていく。。。
苦しみながらも、彼女は一つの答えにたどり着きます。。。
おっとあぶないっ。。。
あまり、内容を喋ってしまうと、出版社に叱られます。
詳しい内容は是非、本を買ってくださいネ。。。
全国の本屋さんで買えますが、多分注文になると思います。
って、今はネットで買う時代ですね。。。
最初から一般受けは狙ってなかったとはいえ、
初版4000冊はあまりにも無謀な試みだったと思っていましたが。。。
今も毎月、コンスタントに注文が入るそうです。。。
どこのどなたかは存じませぬが、お買い上げ、ありがとうございます。
恋に恋したあの時を、是非『恋文』の原画をご覧になり、思い出してみてください。。。
誰もが皆、純粋に人を愛する力を持っているはず。。。
皆さんにとっての『愛』ってどんな形してますか。。。?
■個展タイトル:こうぶんこうぞう展『時の中のこども達』
会期:2010年09月02日(木)~09月08日(水)
時間:10:00~20:00
場所:京阪百貨店守口店(6Fイベントスペース)
アクセス:京阪電車「守口市」駅東口すぐ/地下鉄谷町線「守口駅」下車 徒歩5分
こうぶん来場日:2日(木)、4日(土)、5日(日)、8日(水)[共に午後1時~]
☆入場無料☆
■京阪百貨店守口店
〒570-8558
大阪府守口市河原町8番3号
TEL. 06-6994-1313(代)