さて、今日も引き続き開業日記です。
思いついたまま記載したので、あとで読み返してもまとまりがないですが、それも含めてお読みいただければと思います。
私は税務で独立するにあたり、先日記載したような顧問料アップ、お客様拡大という目標をどうやって達成していくかということをいろいろ考えていました。
そこで行き着いた結論が、月並みですが専門特化です。
いろいろなところで選択と集中という言葉が言われますが、この税務業界は比較的その専門特化がやりやすい業態ではないかと思います。
その理由としては、一人当たり単価が高いことが挙げられます。
専門特化することで何人かお客様と仕事ができるようになったとして、その何人かのインパクトがどの程度あるかが重要になってくると思います。
例えば、税務であれば年間50万円いただけるとしたら、20人お客様になっていただければ、単純に計算すると年商1,000万となります。
そういった意味で、自らのマーケットを市場全体とせずに専門特化することについて、私は分野に特化することによる対象マーケットの縮小を補って余りあるメリットがあると感じています。
税務業務についてはもとからものすごく人脈があり、好きなだけ仕事をとってこれるような人であれば別だと思います。
ただそのような人は多くないと思います。
もしかすると皆さんは私のことをそう思っていらっしゃるかもしれませんが、それは正しくありません。
私にもし人脈があるとすれば、その多くは会計人の方々であり、こと税務の仕事についてはその方々から直接仕事をいただけることは少ないと私は考えています。
独立されていればみなさんご自身で業務ができますし、会計人は会計人の知り合いも多いため、その中でこの人に!という風になるにはなかなか大変だからです。
ちょっと話はそれますが、この点については、人脈を構築してから独立することは、仕事の獲得にプラスになるといえます。
逆に私の場合、人脈を構築することもなく、勢いで独立したようなものなので、そういった強いつながりというのは当初ありませんでした。
ただ、逆に考えると、そういった会計人の方々からもご紹介を受けられる可能性があるとすれば、やはりそれは専門特化ということだと思っています。
また、新たに仕事をご紹介いただけるような人脈を構築するための一つの方法としても有益だと思います。
そして専門特化することを方向づけた一つのエピソードがあります。
これは先輩会計士の方の講演会かその前後のお話しで伺ったことなのですが、その方は監査法人時代にクライアント先の商品を実際にご自身で購入されていらっしゃったようです。
当然顧問先によっては商品をかえないような業種もあるかと思いますが、たとえばメーカーに行かれている方はそのようなことはしているでしょうか。
私は前職時代はそのようなことはしていませんでした。
税務はお客様が多いからということもありますが、それでも実際に変えるような製品を出しているお客様は多くありません。
そういった面でのお客様への興味というのは非常に大切なことだなと実感しました。
そしてその関連で、やはりしっかりとしたアドバイスをするためには、お客様のビジネスを理解することが非常に大切だと思っています。
ビジネスを理解するからこそ、さまざまな事象が理解でき、またいろいろな会社における複数の事例を見ることができ、より有益なアドバイスができるのだと私は考えています。
ちなみに、その際に、たとえばM&Aで専門特化するのも一つだと思います。前職時代でもそういった方はいらっしゃいました。
さて、少し話はそれましたが、そういった中で自分自身、時間も限られている中でそんなに複数のビジネスを理解できるとは自分は思えませんでした。
そういったことができる器用な方も多くいらっしゃるとは思います。そして今多くの税務業務がそういった形で成り立っていると思いますので、それ自体悪いことだとも思いません。
ただ、私はかなり泥臭くやっていく、気合で突き進めタイプですし、税務業界は後発でもあるので、それでは競争に勝っていけないですし、自分が求めるサービスは提供できないと考えています。
そういったいろいろなことがある中で、私は専門特化することに決めました。
そして、その中でも医療業界、特に歯医者と医者のクリニック業界に特化してやっていくことにしました。
この辺りの詳しいことはまた次回記載いたします。
ちなみに、私は医療業界以外の業務も少し行っています。
ただ、外に見せるのは医療業界だということですね。
ということで、日々頑張っていきたいと思います!
高野