【開業日記】顧問先拡大か、顧問先深化か | 会計人高野博幸の「想いを言葉に!!」

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会計士試験合格後、税理士法人PwC勤務、LEC講師を経て医療特化の公認会計士・税理士事務所を開業した高野博幸のブログ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」をモットーに、夢を与え、ロールモデルとなれるように日々がんばります!

今日は独立開業の具体的なお話し。

記載していったら当初考えていたこととずれていったので(笑)、何回かにわたっていろいろな側面から記載していきたいと思います。


税理士会計士業務で独立していく際にいろいろとネットで調べていったところ、この業界も価格競争になっている側面があるということがが感じられました。


側面というのは、そもそも価格競争をしていないところもありつつも、ネットなどではやはり価格競争の側面が感じられるということです。


そういった中で、自分としてはどういったモデルで今後やっていくか、それを考えていきました。


例えば、税務というのは会計コンサルなどとは違い、お客様一件当たりの単価は低いかもしれませんが、通常は継続して収入を得ることが可能になります。

300万のコンサルをすることと、50万の税務業務を10年やることであれば、時間などを無視して単純CFの合計は後者のほうが高くなります。

そういった意味合いもあり、やはりこの業界は「どうやってお客様とつながるか」ということがなにより重要になってくるように思います。


そこで、たとえば価格競争によって安価にサービスを提供し、かつお客様をたくさん獲得するというモデルが成立するのだと思います。


ただ、それとともにこの業界ならではのジレンマもあり、特に独立開業当初のお客様は「その人だから仕事をお願いした」という側面もあるわけです。

つまり商品がよかったからお願いしたというわけではなく、その人だからお願いしたという面があるということです。



こういう状況の場合に難しいのは、顧問先の拡大です。

やはり人間には時間の限度があり、自分で100社も200社も抱えることはやはり難しいといえるでしょう。

そのため、顧問先を拡大すると人を雇用し、自分の代わりにその人に訪問などをしてもらうようになります。

すると、お客様からすると、その訪問する人の如何によっては、不満を抱えるということも大いにあり得るわけです。


逆に、顧問先の拡大を抑える場合については、それでうまくやっていくためには顧問料を高く設定しないといけません。


いろいろ記載しましたが、結局は初めの方針として、顧問料を高くしてそれに見合ったサービスを提供してある程度の規模を志向するか、顧問料は少し安めでも拡大していくか、という2つの方向性があると感じています。

例えば、年顧問料100万のお客様を20件かかえると年商2000万です。

逆に、年顧問料40万のお客様を50件かかえても年商2000万です。


当然両方追求することも、別の視点もあり得るとは思います。

ただ、経験上自分のスタンスとして、自分はどちらよりかを決めておくことは有益ではないかと思います。


ちなみに、どちらで行ったとしても、最終的には顧問料を高くして顧問先を多くすることを目指すことは可能だと思います。

まずスタートとしてどういう方向で臨むかという意味ですね。

そして、そのうえでより顧問料を高めるには、顧問先を拡大するにはどうするかという戦略を考えていくのかなと感じています。


また、そもそも自分の人生としてどういう人生を望むかということもあるように思います。



正直私は最近までどちらの方向で行くか悩んでいました。

結局はいろいろ悩みながらすすんでいきつつ、いろいろなことを経験し、自分なりの結論に達しました。


その辺と、専門特化はまた次回記載します!


高野