前編 に引き続きフリーアナウンサー土井里美さんのインタビューをご紹介します。
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Q４
アナウンサーに求められているスキルは何でしょうか？
A４
ラジオのアナウンサーの場合は特に人の話を聴く力が大切です。聴いたことから話を膨らまし、良いインタビューが出来るのだと思います。だから聴くスキルはとても大切です。
そのために日頃からいろいろな人に興味を持ったり、相手から好感を得られることも重要ですし、一定以上の一般常識があることで、話が膨らませることが出来きます。
そういう意味で、会社員経験はアナウンサーとしてとても役に立ちました。会社にはどういう部門があり、各部門一つ一つが大切な役割を果たし、結果としてそれがお金につながっている。ビジネスの仕組を知る良い機会でした。
Q５
この職業で子供のころから必要な事は何かありますか？
A５
あります！それは本をいっぱい読むことです。私自身小さい頃から本が大好きでした。近所に町立図書館があり、本が読みたくて毎日通っていたのですが、ある日パタリと行かなくなったことがあったそうです。母親が「どうしたの？」と尋ねたところ、「全部読んじゃったから」というエピソードがあるほど本を沢山読みました。
そのおかげで知識を得ることが出来、それに伴い漢字や言葉を沢山知ることにつながりました。だから子どもたちにはたくさん本を読んでほしいと思います。
Q６
今の職業においてご両親の影響はありましたか？
A６
両親はこれになりなさい、あれになりなさい、勉強しなさいという類のことは何も言わなかったのですが、小さい頃から働くことの大切さはよく言っていました。
女性であっても自分で働いて食べていくというように。自分の力で生きていくことは小さいことから意識していたので、ある意味自立した子供であったかもしれません。
母親とは仲が良く普段からいろいろな話をしていたので、自分のことはよく理解してくれていたと思います。転職の際にも一切止めることはせず、アナウンサーへのチャレンジを応援してくれていましたし。おそらくとても心配はしていたのですが、止めることはしませんでした。
Q７
土井さんのパワーの源を教えてください。
A７
最近は自分でビジネスを最初から最後までやりとげたいという気持ちがあります。放送ですとパーソナリティの空きが出るのを待つ、オーディションで合格するのを待つ等、待つことが多いですが、待ってばかりいるのではなく、自分の場所を自ら作ることで仕事を生みたいという思いがパワーの源になっているのだと思います。
Q８
それが仕事へとつながっているのですね。 今後の展望をお聞かせください。
A８
しばらく前から構想しているのですが、経営者向けの話し方講座をやってみたら喜んでもらえるのでは等いろいろ考えています。
「声のアンチエイジング講座」をH２５年４月スタートさせました。人間、年を取ると顔は写真などを見れば気付きますが、声も年を取るんですよ。なかなか過去と比較しづらい部分ではありますので、是非、声のアンチエイジングにも意識を向けて欲しいとは思います。声が若々しいと、顔も表情もすべて若々しくなります。
今後は「声のアンチエイジング講座」といえば「土井里美」いうように広げていきたいと思います。
声をきっかけに人を美しく楽しく出来るよう、さらに幅を広げていきたいです。もちろん女性だけではなく男性も大歓迎ですよ。
もちろん、ラジオパーソナリティはおばあちゃんになっても続けていたいです。
土井さんとインタビュアー小澤（左）
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【土井里美さんプロフィール】
信州大学人文学部国語学科卒業。３年間の会社員生活を経てＢＳＮ新潟放送アナウンサーとして入社。テレビ・ラジオ等あらゆるジャンルの番組を担当。２００１年退職後にフリーアナウンサーとして独立。その後もラジオ、司会、話し方講師として数多く活躍。現在はラジオ日本「行政書士のユキマサくんに聴いてみよう」コーナー等レギュラー３本、「仕事に効く！話し方講座」「声のアンチエイジング講座」（２０１３年４月スタート）等の講師。富山県出身。小学生の女児の母。
土井里美さん公式サイト
http://www.doisatomi.net/