こんにちは。第3週担当の柴田です。
寒い日が続きますが、久しぶりの雨雪でなんとなく空気がしっとり。
インフルエンザも流行りだしていたようなので、
乾燥が一段落するのはありがたいですね。
さて、先週に引き続き、私の方からも地震保険の話です。
地震保険に入るとき、お見舞い程度だといわれると
いざっていうとき実際にどのくらい支払われるものなのか気になりますよね。
前週のお話で、地震保険は単体では入れず火災保険に付帯してとありましたよね。
地震保険の保険金額は、この火災保険の契約金額の30~50%で定めることになります。
(建物が5000万円、家財1000万円が限度です。)
たとえば建物5千万円の火災保険にでしたら、地震保険は2500万円まで。
もし全壊で保険金額が全額出たとしても2500万円。
同様の建物を再建するとしたら必要なお金の半分で、
残りの分は自分で用意しなければなりません。
でも国の被災者生活再建支援金だと全壊・大規模半壊世帯で最大300万円。
これと比べると、地震保険に入っていれば不足とはいえ、
万一再建の目途もつけやすいと思います。
ちなみに地震じゃない火災などで住宅等に損害があった場合、
保険金はその損害額に応じて支払われますが、
地震保険は迅速な支払いをするために、3段階のみです。
全損 ・・・地震保険金額の全額(時価が限度)
半損 ・・・ 〃 の50%(時価の50%が限度)
一部損・・・ 〃 の5%(時価の5%が限度)
ただし、1回の地震によって全損保の支払い総額が5.5兆円を超えると
〈5.5兆円/支払うべき地震保険金総額〉に減額されることがあります。
今回は総額約1.2兆円でしたが、人口の多い東海・東南海方面で
いざという時は減額もありうるかも知れませんね。
また3段階のアバウトな分け方なので、その前後で実際の被害に対して
支払われる額が全然違うよ~ということもあります。
なお、全損・半損・一部損の基準は
[建物]
全損 ・・・主要構造部の損害が時価の50%以上 または焼失・流失の床面積が延床の70%以上
半損 ・・・ 〃 20~50% 〃 20~70%
一部損・・・ 〃 3~20% または床上浸水か地盤面45㎝を超える浸水
※主要構造部なので構造にもよりますが、見た目の被害と実際の損害認定と大きく差が出てくることもあります。
そして、地震保険の強みだなと思うのは家財も対象にできるということ。
こちらも全損・半損・一部損(支払金額は全額・50%・5%)の3段階です。
[家財]の損害の基準
全損 ・・・家財時価の80%以上
半損 ・・・ 〃 30~80%
一部損・・・ 〃 10~30%
茨城の私の住んでるあたりは海からも離れ、地盤もしっかりしたところだったので
建物自体が半壊・全壊するようなことはほとんどありませんでした。
(鉄筋の入っていない塀のほとんどと2軒先の蔵は倒壊していましたが)
でも、震度6の揺れだったので家財の落下転倒等は多く、
炊飯器やレンジや電話など電化製品の買い直しで
大きな出費になった人が地震保険入っておくんだったと後悔してました。
いざというときの備えは保険だけでなく、
被害を少なくするため日常的対策も必要ですね。
皆様がご無事に過ごせることを祈りつつ、
また今年もよろしくお願いします。