あけましておめでとうございます
皆様、穏やかな年明けを過ごされたでしょうか。
関東は暖かいお正月でした。
今年は平和に1年を過ごせると良いですね。
さて、そうは言っても忘れられない昨年の地震。
これからも、この国に住む限りは、そのリスクと隣り合わせです。
ということで、年初から地震保険のおはなしです。
地震保険の加入率って、とても低いようです。
現在数値の出ている2010年度で、全国平均が23.7%。(損害保険料率算出機構)
ただし、この数字、2011年度はもっと高くなると予想されています。
実際に被害に遭う可能性は低いと判断しがちな地震ですが、
想定外は起こるもの
と感じた方々が新たに加入を始めたようです。
地震保険は一部損壊から支払いが行われます。
昨年の東日本大震災で支払われた地震保険金は、
74万件を超え、金額は1兆2000億円!(日本損害保険協会)
地震保険の保険金はお見舞い程度とも言われますが
受け取ることができた方は、とても助かったのではないでしょうか。
それでは、ここで地震保険について整理してみましょう。
地震保険は、単体では契約できません。
火災保険を契約した際に、その特約として付保することができます。
地震が原因で火事になるケースは多いですが、
火災保険では、地震によって起こる倒壊や火災の場合は
保険金の支払対象外となります。
地震保険を特約として付保していた場合のみ、
この地震による火災が対象となります。
因みに、地震による損害は、ほとんどの保険で免責となってしまいます。
免責事項とは、責任を負わない自由のことです。
生命保険の災害特約で、死亡原因が事故である場合に
支払われるもの、自動車保険の人身傷害、搭乗者保険、車両保険でも
免責のケースを確認してみると、
戦争、内乱、暴動などによって生じた損害
地震、噴火、地震による津波によって生じた損害
核燃料物質等による事故、放射線照射、放射能汚染によって生じた損害
・・・などとなっています。
地震によって生じる損害は、保険の対象外であることが多いのです。
但し、昨年の東日本大震災の際には、特別な措置がとられました。
以下は、昨年、生命保険協会が出した通知です。
全ての生命保険会社、地震による免責条項等の不適用を決定平成23年3月15日
今回の東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 |
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各生命保険会社では、被災されたお客様のご契約については、地震による免責条項等は適用せず、災害関係保険金・給付金の全額をお支払いすることを決定いたしましたのでお知らせいたします。 |
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これは、保険会社の大英断だったと思います。
実は、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災の際にも適用されています。
未曾有の大震災からの復興を支援するために、
保険会社各社が、その社会的な役割を認識したための措置なのでしょう。
やはり、いざという時に役に立つのが保険なのです。
来ない方が良い、いざ・・という時なのですが。
私にとっての1月第2週は、とても悲しい週になりました。
小学2年生の子どもの同級生の女の子が亡くなってしまったのです
お通夜でも葬儀でも、クラスメートが女の子を送る歌を合唱しました。
天使になって、神様のところで楽しく暮らせますように
そして、彼女が残った皆を天国から見守ってくれますように
色々な、いざがありますが、
保険を知って、上手に使えるようにしましょうね。
今年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
中村晶子