<ヒューマン・家族>
監督:ヤン・イクチュン
出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ
私個人、親子関係に問題ありありなので。ネガティブな親子関係が取り敢えず「共感」と言う入り口かと。
そう言えばイクチュン監督、草なぎ君の『中学生円山 』に出ていて。笑った。
とぼけた演技が面白かったわ。
そんな、イクチュン監督。。。いえ、イクチュンさん。俳優として、この映画にピッタリ。ハマっていると思います。
基本、私の大好きなアウトロー感。。。例えば『新しき世界 』のイ・ジョンジェさんとか、『卑劣な街 』のチョ・インソンさんみたいな感じではないけれど。
ダメなチンピラ感がいいのよ、とっても。
家庭とか家族とかって本当に複雑で。いくら人に説明をしても、同じ境遇にない者には凡そ分からない事が多い。
他人との関係の中から得られるものでは遠く及ばない、無償の愛による幸福感をくれたり。逆に、他人からは絶対に与えられない程の深い傷や絶望感を植え付けられる事もある。
こういう作品を観ると改めて感じてしまうのよ。
家族を信じ、無償の愛を素直に受け止めている友人達が本当に羨ましいって。
男女の愛なら、終わった愛を忘却の彼方へと追いやり、別の愛に描きかえてしまう事が出来るけれど。家族の愛だけはそうはいかないからね。
選択出来ない家庭の中で負わされた傷であるのに、ずっとそこにあり続けるのは本当に不条理だよ。
「すご~く面白かった!この作品大好き」と、普段韓国映画など観ない友人が連絡をくれたの。「韓国映画も悪くないね」と。
単なるエンターテイメントとして。ひとつの映像作品として。十分楽しめる作品です。