<LOVE・サスペンス>
監督:大谷太郎
出演:ソン・スンホン、松嶋菜々子
なんでかねぇ~。
なんでこうなっちゃっうのかねぇ~。
オリジナル版、『ゴースト ~ニューヨークの幻』を観たのは(当時住んでた)アメリカだったんだけど。そりゃもう泣いて泣いて。暫く席を立てなかったよ。
隣のお姉さんも、後ろのオバさんも、みんな同じ。老若男女、人種問わず、みんな泣いてた。
それがさぁ。。。どうした?なんでこうなった?
私、本当にスンホンさんをカッコいいと思ってるのよ。だけど、これはさすがにフォローのしようがない。
恋愛映画って言うなら、もっともっとうっとりさせてくれなきゃだし、サスペンスなら、もっとドキドキさせてくれなきゃだし。オリジナル版がそうだったみたいにさ。
なんとも中途半端で。どーしよーもないよ、これは。
ラブシーンは特に最悪。
オリジナル版は良かったなぁ。。。ねちっこくってエロチックで。実際、ロクロのシーンは今でもパロディーで使われるくらい。めちゃめちゃ有名になったもんね。
こっちのはさ、中学生みたいなキスをして。。。いや、最近の中学生の方がずっと上手かも知れない(笑)。
せめて(日本映画にありがちな)イメージビデオ風のキレイなベッドシーンでも入れてくれた方がまだマシだった。さっぱりしたキスシーンでさっさとフェイドアウトしちゃうし。
ま、エッチなシーンはNGの女優と、『情愛中毒 』で脱皮する前のスンホンさんですから。仕方ないけどさ。
でもね。
一方で、私がオリジナル版を観たのはまだまだピュアーな頃。そのせいであんなに泣いた、って説もある。
だって、この映画の公開にあわせてオリジナル版をテレビでやったんだけど、それを観た時に全然泣かなかったんだよね。本当に泣ける映画って、何度観ても泣けるものなのに。
プラス。
日本版を観た若者達が、「泣いたわぁ~」「感動した~」って言ってたのよ。
となると、私が人生にすっかり擦れてしまい、こんなんじゃ感動出来ない身体になっちまった。。。って事かも知れない。
とにかく。
どこも褒めるところのない映画だって事は変わらなので。残念です。
なんでリメイクなんてしたんだろうね。
あ。
樹木希林さんには笑わせてもらったわ。