ネイマールと大人の男
12月のクラブワールドカップの1カ月ほど前に、サントスに行って、ネイマールのインタビューしたんですね。
練習が終わった後、セッティングしながら待っていたら、やってきたネイマール。
近付いてくるなり、「わー、元気?どうよー!」と、こんな感じ。
あまりに元気なその勢いで、思わず、ぐにゃり、と、エビ反りになりそうな私の背中を、支えている人がミソです。
コンサドーレサポーターの人は、お気づきでしょうか。
ホベルチです!
ホベルチは今、若い選手の代理人をやっているので、たまたま練習場に来ていて、おしゃべりしてたんです。
ホベルチ、いい人で、インタビュー風景の写真も撮って、メールで送ってくれました♪
というわけで、ネイマール。
この日は寒くて、上着とか、ごっぽり羽織ってる人も多かったほど。
スポンサーの関係で、着てたパーカーを脱がなくちゃいけなくなって、半袖Tシャツになったんですね。
私も、リオから夏服で行っちゃって、かなり寒いのを我慢してたので、心配になって。
でも、ネイマールは、始まる前、腕とか足を、寒そうにゴシゴシこすりながらも、ニッコニコ笑顔で、インタビューに答えてくれました。
ブラジルでのネイマールって、ブレイクした頃のカカーみたいな感じなんですね。
ネイマールの行くところ、もう、膨大な、膨大な数の少女達が集まって、泣き叫ぶくらい興奮状態になるんです。
それに、たくさんの個人賞も受賞したし、もちろん、もーーーのすごいお金ももらってる。
それでも、全然、素朴な少年みたいな感じのまま。
スターになって、オーラは身についているのに、スターになればなるほど、逆に素朴なところが、ますます素朴になっていく。
スターになるほど、いい人になる、というのも、カカーみたい。
そんな彼に、日本に行く前だったので、日本の話を振ってみました。
私「ブラジルだと、みんなもちろん、ネイマールが好きだけど、女の子達が叫ぶのが、目立つよね。」
ネイマール「うんうん」
私「日本では、ちょっと違う感じになると思うん」
ネイマール「そう?」
私「日本では、もっと、大人の男の人達が、ネイマールのこと、好きだと思うから」
ネイマール「わーはははは!」
あれ?ちょっと言い方、間違えたかな。
日本では、サッカー通(ツウ)が注目してる、と言いたかったんだけど。
ネイマールは「じゃあ、大人の男の人達によろしく!」と、うまいこと切り返して、まだ、笑ってましたー。
インタビューが終わった後、私がリオで参加している、カーニバルのブロッコ(小さいサンバチーム)「エントルタ・マィス・ノン・カーイ」の2012年版Tシャツを持って、一緒に写真撮りました。
リオに戻って、プリントアウトして、「エントルタ・マィス・ノン・カーイ」の人達に見せたら、そりゃあもう、大喜び。
なんといっても、今やブラジルで1、2の人気を争うネイマールだから。