米TVドラマのような 『新・別巡検2 最期の導き』② | コワれるまで ALLORA

米TVドラマのような 『新・別巡検2 最期の導き』②

『新・別巡検2(ビョルスンゴム) 最期の導き』(2008年)。

時代は朝鮮王朝が終演した、大韓帝国の初期。
日本の江戸時代末期のように、開襟シャツやズボンなど西洋の服装が目立ち始めた頃。
シリーズ1の特殊捜査部隊「別巡検」が(Chosun Police)解体させられた1年後。

新たなメンバーによる「別巡検」が再度組織されたのです。
それがチン・ムヨン(イ・ジョンヒョク)をリーダーとする新「別巡検」。

日本の江戸時代の捕り物チームのドラマみたいなものです。

ちなみにイ・ジョンヒョクですが、 『天使の誘惑』(2009(Temptation of an Angel)年)ではさえない役でしたけど、ホントはけっこう渋い役者さんなのですね。



               


これ、いいドラマです。
もちろん“シーズン1”と同じ、1話完結。

シーズン1よりもキャスティングが私好みのせいか、ややのめり込んでしまったきらいはありますが、1話1話、深~い余韻を楽しめました。

例えば13話のラスト。
取調室で、罪を認めた犯人が別巡検のリーダー チン・ムヨン(イ・ジョンヒョク)に対して、悲痛な心の叫びを吐露します。
「ならば警務官(ナウリ )、この国(韓国)のために、私はどうしたらよかったのか、教えてくれ・・・」
答えのない、むなしさを残して、最後のラストシーンは喫茶店“逍遊遙(ソユヨ )”の店内。
新・別巡検2 最期の導き
店主のユイ(ハン・スヨン)が独り佇むカットで、13話が終わるんです。

非日常的な事件の興奮を冷ますかのような、ラストに日常のカットを挿入して閉める。
こういうテイストは、私が愛して止まない米ドラマ 『STAR TREK』 に酷似しています。
いや~、脚本の勝利というか、韓流もやるもんですねぇ。

『別巡検』シリーズは短編ドラマをきっかけにシリーズ1からシリーズ3まで制作されたそうですが、さもあらん。
多くの視聴者が支持したのでしょう。



               


シーズン2を見たかった理由は、なんといってもイ・チョンア。

本作出演時、
チョンアは24歳。

ドラマ 『アクシデント・カップル』
(2009年)でキャラを
ガラリと変える
前年のドラマです。

髪型も
ボリュームのある
ロングヘアで
美人です~。

そして
ドラマ開始時の
第一声。
「私は茶母(タモ )ではありません」

顔に似合わない
鼻にかかった変な声。

私としては、この時期のイ・チョンアがいいんだけどなぁ。



               


1話完結ですが、主要登場人物の過去について毎回、伏線を見せつけられます。
だから、それがいつ明かされるか気になって気になって、結局最終回まで観てしまいました。

チョンア演ずるハン・ダギョンの消された過去は、最終回で明らかになります。
新・別巡検2 最期の導き
それはいいんですけど、ダギョンとリーダーとの男女関係が進展する姿が観られないところが、ちょっと不満です。

淡泊な脚本だなぁ。