チョン・ジヒョンの映画デビュー作 『ホワイト・バレンタイン』 | コワれるまで ALLORA

チョン・ジヒョンの映画デビュー作 『ホワイト・バレンタイン』

もう終わっちゃったバレンタイン・デーですけど、義理チョコをもらった男性陣にとってはホワイトデーまで気が抜けないものです。
うっかり忘れようものなら、後々まで尾を引きそうで・・・

私の勤める会社では、社員間の申し送り事項としてそういうのはやめようということにはなっていますが、なにせ明文化してあるわけでもなく、そんな決めごとをすっかり忘れた女性社員等が“潤滑剤”をばらまいたわけです。

そこで私は会社の同僚女性社員さんに、日をハズして、先週 遠方に行った折にお土産を買って渡したわけですけどね。

さて、枕詞はこのくらいにして、今月を逃すと完全に時期外れになるバレンタインにかけて、映画 『ホワイト・バレンタ(White Valentine)イン』。



しかし、内容は全然バレンタイン色はありませんでした。

ホワイト・クリスマスとかいう感覚で、要するに雪降る冬の日のロマンチックな物語・・・程度のタイトルでしょうか。

静岡県でこんなブログを書いてる私にとって、当地でホワイト・バレンタインという言葉は無いです。

今年はかなり寒波が厳しいんですけど、でも2月中旬ではもう雪は降りません(そもそも雪は降りません。あっても年間1日、パラッと)。



     chocolate     chocolate     chocolate


1999年の作品ですから、ちょっと古めの映画ですかね。

当時の韓国の町並み・・・設定時期はおじいさんが亡くなる前、封切り時期より数年前を意識したものでしょうけど、ノスタルジックな風景が心地よい映画です。
ホワイト・バレンタイン 町並み
主人公である、20歳のキム・ジョンミン(チョン・ジヒョン)。
彼女の家は“希望書店”という本屋さんですけど、変わった造りです。
ホワイト・バレンタイン 希望書店
今でも現存するのなら、たぶんロケ地巡りには外せない建物でしょう。

その店内はこんな感じ。
昔の書店です。
ホワイト・バレンタイン
すこし前まで(今でもそうかな)の日本の古本屋って、こんな感じでしたね。

それが数年経つと韓国でも、書店の雰囲気は変わります。
ホワイト・バレンタイン

路地にはいるとこんな感じ。
路面が曲がった石畳など、日本とは感じが違います。
ホワイト・バレンタイン チョン・ジヒョン
で、このポパイに出てくるオリーブのようなやせっぽちの女性がチョン・ジヒョンビックリマーク

彼女は18歳でこの作品で映画デビューし、ラスト・ブラッド』(2008年)(BLOOD THE LAST VAMPIRE)や 『猟奇的な彼(My Sassy Girl)』(2001年)などで一躍有名になるわけです。
ホワイト・バレンタイン チョン・ジヒョン
先入観でしょうけど、どうしても この淡泊な顔立ちの中に猟奇性を感じますね~。




     chocolate     chocolate     chocolate


この映画、カット割りがすごく長く、1シーンノーカットで撮りっぱなし。
俳優さんたちはNGを出せず、大変だったでしょう。

カットの切れ目はフェードアウトを多用しています。

スクリーン一杯に情景が映し出されたまま。
登場人物のアップもあまりありません。

だからといって実験映画と言うほどでもなく、時間がゆったり流れていく雰囲気の映画です。

ラストシーン、すごくオシャレでしたラブラブ