マタンゴ

 

え・・・

いざ観てみたら、『ウォーキング・デッド』じゃないですか!

全世界で人気沸騰中の米国ゾンビ・ヒューマン傑作ドラマと同じじゃないか。

ぃや、順番が違う、『マタンゴ』が先だ。

マタンゴありき・・・なの・・・か!?

 

セレブが浮かれているとなれば、ヨットで遭難するのが映画界の掟。

たどりついたのは、きのこの山。

「マタンゴ」が棲む恐怖の孤島。

 

異物をブチ込んで、日常を破壊。そして浸食。

 

色んなことを想起させないだろうか。

病だったり、思想だったり。その伸びしろが天井知らず。

 

 

 

非常時にもオシャレを忘れない女といえば、水野久美

バラゴンでのノンキさ同様、今回もバカンス気分。ブレない。

 

男性陣はどういうわけか、見分けがつきにくい。

数名が、藤子不二雄Aばりのサングラス着用で登場したせいかと思われる。

ノーサングラス時に混乱してしまい、以降、人物があやふやに。

 

天本英世はキノコ状態だった模様。あの長身がそうか!

 

本多猪四郎監督+円谷英二特技(特撮)監督の黄金コンビ。

円谷監督の海難シーンは迫力で。

カラフル・マタンゴの香りが漂ってくるよう。たぶん、あれは甘い。

 

 

 

今作の見所は特撮は勿論、本多猪四郎監督が描く人心の混乱である。

本質が剝き出しになり、本能にもがく姿だ。

 

こんな状況に叩き落とされたら、見つけ次第、キノコを食すのが正解。

郷に入っては郷に従え。

足掻くから苦労をするのだ。うむ。万事解決。

 

しかし、それでは話にならない。

ちゃんとトンデモなセリフも用意され、ちょいちょい笑う。

序盤はウトウト舟を漕いでしまったけれども、だ。

パニックとは何か、の描き出し方に伝説映画の理由を見た。

 

なお公開時、同時上映は『ハワイの若大将』だったらしい。

何そのセンス!もう嫉妬!

 

 

今週末も秋田のシネマパレで上映中です。

極彩色フィルムの希少なミラクルキノコを皆さまにもポイポイー!

 

 

 

映画 スクリーン(秋田・週末名画座シネマパレ/Twitter

 

『マタンゴ』
THE ATTACK OF THE MUSHROOM PEOPLE
1963年・日本
監督: 本多猪四郎
原作: ウィリアム・ホープ・ホジスン『闇の声』
原案: 星新一、福島正美
特技監督: 円谷英二
出演: 久保明、土屋嘉男、小泉博、太刀川寛、佐原健二、水野久美、八代美紀、天本英世

 

 


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※※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。