なんという美しさ!
20世紀初頭の、嫁入り話。
嫁ぎ先は退廃した屋敷。
そこは、亡霊の棲み家であった。
ストーリーはシンプルだ。
だが、飾り付けがゴシック!
美術が荘厳な退廃美で。
衣装が美麗で。
寝巻きの袖が凄い。
何時間でも眺めていられる光景だ。
ミア・ワシコウスカが相変わらずの力強さ。
この人は一人でも生きていける気がする。
ジェシカ・チャステインが素晴らしい!
鍋を持っていてさえ、気高い。漂い出る色香は特筆。
アベンジャーズ軍団ロキ様でお馴染み、トム・ヒドルストンがもう!
端麗で甘くて、失神。
こんなに完璧な3次元生物を久しぶりに見た。
『パシフィック・リム』のイェーガー使い、チャーリー・ハナムをいつも見失う。
が、ここにもいた。正統派ハンサムだ。
犬が可愛いので、また失神。
ギレルモ・デル・トロ監督は何をしても大好き。
けれどやはり、監督業は格別。ホラー映画オマージュも、たっぷりと。
超傑作『パンズ・ラビリンス』に近い空気。胸が躍る。
心霊描写も実に正しい。
美しく、グロい。
この絶妙なキモグロさ、様式美はデル・トロ監督ならでは!
血液の赤と、雪の白。
何もかもが目の保養。
ああ、これですよ、ゴシック・ホラー・ファンタジーとは。
見惚れてしまう。
朽ちていく屋敷は幽霊屋敷史上、屈指の儚さ。
サスペンスフルで、ミステリー。
女の性がそこにはあって。
哀しくって、恐ろしい。
ずっと、目に胸に留めておきたい幽霊譚。
『クリムゾン・ピーク』 CRIMSON PEAK 2015年・アメリカ
スクリーン
[関連作品]
ギレルモ・デル・トロ監督 『ホビット 思いがけない冒険』・『ホビット 竜に奪われた王国』・『ホビット 決戦のゆくえ』(脚本) 『スプライス』(製作総指揮) 『パシフィック・リム』『ヘルボーイ』
ミア・ワシコウスカ 『イノセント・ガーデン』
ジェシカ・チャステイン 『オデッセイ』『インターステラー』『ゼロ・ダーク・サーティ』
トム・ヒドルストン 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『アベンジャーズ』
↑面白かったらクリック☆ありがとう!人気ブログランキングへ
にほんブログ村へ
※個人の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。