ガッチャマン

『ガッチャマン』 2013年・日本 


当方、ガッチャマンが大好き。
ジョーに恋していた世代。キモくてすみません。

酷評をだいぶ目に耳にしていたので、心構えは万全。
まず、本編前のアニメにたじろぐ。
お、おお・・・

開始1分で、ああ、これは大好きなガッチャマンではないのだなと実感。
クリストファー・ノーラン製作版のスーパーマン=『マン・オブ・スチール』に近い。

ヒーロー達は空を舞いながらも、悩む。
製作陣が影響を受けたのか偶然かは分からないのだけれど、関係性やヒーロー設定が超絶傑作『仮面ライダー555ファイズ』によく似ている。

白組によるVFXは高速で優秀で、『トランスフォーマー』的。
狙いとしては、シリアス・ストーリー。
だが俳優陣は、アニメのホンワカ・ボケツッコミ的な雰囲気も出してくる。うむ。困惑だ。


そもそも、ガッチャマン各人の色分けも違う。
なので、誰が誰で、イメージが違う云々などという問題とはかけ離れている。

松坂桃李、綾野剛、鈴木亮平は頑張った。
剛力彩芽嬢と濱田龍臣くんの元気さも、微笑ましい。

光石研が、ここにもいてくれるありがたさ。
中村獅童は、フェイスマスクから中村獅童がはみ出している。
そして、初音映莉子の声の良さ!

佐藤東弥作品には以前、エキストラで参加したことがあり、以来、気になる監督。
今回はCG映画に挑戦。世間では超低評価だけれども、心折れないでいただけたら。


アクションも華やか。
コスチュームもエヴァンゲリオンみたいで、いい。

気になるのは、時間感覚だ。
まだ余裕がある時に、大慌てするヒーロー。
かと思えば、時間が無い時に、のんびりウロウロし始めるヒーロー。
それで、ちょっとズコーッとなる。
そのズッコケゆえに、嫌いになれないこの映画。

彼らの行動に向かう動機が甘ったるく見えるのも、酷評の由縁かもしれない。
これは昨今の実写化に多く見られる傾向で、何かと甘ったるい。

ストーリーの核心作りや演技指導でもうひと踏ん張り見せてもらえたら、そろそろ邦画CGムービーもイケる時期に来ているのかも。

そんな希望が見えました。と、ド素人がエラそうに言いましてすみません。



映画 WOWOW

[関連作品]
佐藤東弥監督 『カイジ 人生逆転ゲーム』
佐藤東弥監督の父・佐藤純彌監督 『野性の証明』『新幹線大爆破』
初音映莉子 『終戦のエンペラー』



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