得意な何かを見つけ、一生懸命取り組むことで自信がつき、自己肯定感が上がる。

そして、変わるきっかけになる。


今日は、つじりんさんの甥っ子さんの素敵なエピソードを紹介します。

つじりんさんの甥っ子さん、高校生の作品だそうです。素敵ですねー



彼は場面かんもくだったそうです。

場面かんもくをご存じでしょうか?

家では普通にお話しできるのに、学校や園では話せない状態が長く続く不安障害の一種です。


つじりんさんは、お姉さん(甥っ子さんの母)からこんなお話しを聞いていました。

一部抜粋貼り付け(許可済み)


小学校、中学年くらいの時からでしょうか、

勉強も運動も出来ない・・・

近所の同い年の女の子にキツい態度をとられていて•••

というような姉の言葉を何度か聞いたことがあります。

なかなか気の利く優しい子だから、リーダーシップをとれる感じはなくても、

それも個性で、いいところいっぱいある子だと思っていました。

それは今でも思っていますが。

・・・・

甥っ子は、中三の途中までは本当に極端に話が出来なかったそうなのですが、

たまたま、クラスメイトの中に、甥っ子のことをとても気にかけてくれる子がいて、

その子のお陰で、少しずつではあるけども前より状況が良くなって来たところだと、

話してくれました。



甥っ子に、発達障害があるかどうかは分かりません。

何より、姉が、 発達障害を疑うことよりも、

今の甥っ子の姿を見て、得意なところを伸ばしてやって、自信をつけてやろう、

としていることが分かるので、


私も、「発達障害があるのかもしれない」とあえていう必要もないと思っています。

もちろん、我が家の子供たちに発達障害の診断がついていることは話していて、

何となく「偏り」についても話しているので、

姉がどうしようもないくらいに困っていれば、

自分で相談にいくのかなとも思うのですが。



ただ、診断がついている三人の子供がいる私から見て、

甥っ子は、苦手、得意の差が大きく、凸凹感を感じる子ではあります。


お盆やお正月、皆集まるとき、

姉は甥っ子に、「練習」と言って、お菓子を作らせて持ってきたり、

皆の食べるご馳走の、どこかの部分を手伝わせたりしています。

姉も、付き合ってやったり、見守ってやったりして。



それは、姉が仕向けていることだと私は察しています。

頑張って作ったものを、皆がありがとう、美味しいと言って食べてくれる。

それが、きっと自信につながるだろうと私も(多分姉も)思います。


甥っ子は恥ずかしそうにしながらも「ありがとう」と言って、

そして次も作ってくれる。

・・・・

甥っ子は、姉や担任の先生のはからいもあって、

勉強は苦手だけれども、

甥っ子が好きな、料理や製菓の勉強も出来るような高校に進学しました。

姉は調理師経験があり、子供達が小さい頃から、手作りお菓子を一緒に作ったり、

自分で野菜も育てたりしていたので、

甥っ子にも、自然と食への興味が培われていたようです。



その高校は、他にも福祉系など、

色々と専門的な勉強を出来るコースがあるという特色のある学校で、

生徒も、それぞれとても個性豊かで、

それゆえ、甥っ子のことを気にかけてくれる子がいたり、

また、甥っ子が特別しゃべらなくてもその事をとやかく言われたりもなく、

何だか、居心地がいいみたいだよということは、高校入学後しばらくして聞いていました。


去年夏に帰省したときに、

学校のカリキュラムの一貫みたいな感じで、

ある老舗和菓子屋に、希望者のみ泊まりで仕事体験に行ったと聞いていました。

*そのときの作品がこちらのようです。





甥っ子は、最近、一時期に比べて、声が、大きくなりました。

多分、学校でも、口数は多くなくても、ある程度、必要なことは、

話ができていると思います。

一時期より、表情が柔らかくなった気もします。

多分、少しずつ、自信がついてきたのだと思っています。

そして今、夢に向かって前を向いています。





素敵なお話しの掲載許可、つじりんさんありがとうございます。全文はこちら
お姉さまの働きかけ、素晴らしいですよね(^^

得意な何かを見つけ、一生懸命取り組むことで自信がつき、自己肯定感が上がる。

そして、変わるきっかけになることがあるんですよね。



声を出す練習ばかりにとらわれなくても、他のことで、少しづつ自信をつけていくこと、

さまざまな経験を重ねていくこと。経験が宝になり、自信となっていきます。

そして、自信がパワーとなり、声が大きく、普通にでるようになっていくこともある。


日本の学校は、皆と一緒にお勉強をしていく場所。

みんなと一緒にできることがよしとされます。


発達が凸凹の子どもたちは、日本の学校生活にはなじめないかもしれません。

でも、得意なこと、好きなことを見つけていく、あるいは、みつからなくても、

笑って、笑顔で親子で過ごしていく、色々な経験を積み重ねていく、

これがあれば、堂々と笑って楽しく生きていけばいい。

人それぞれ違っているから面白い。



大きくなったら、学校という枠を外れ、自分と合うお友達に出会えたり、

パートナーに出会えたりするかもしれません。

また、向いている仕事に出会えるかもしれません。



そう考えると、今、学校でなじめないとしても、勉強ができないとしても、

長期的にみると・・・

ん?それって、将来、そんなこともあったなーって思える日が来るってことだよね。


だったら、皆と一緒に何かができないこと、

皆の発達から遅れていることにとらわれすぎず、

その子なりの幸せがきっと見つかる。と信じて、

長期的な視点でお子さんを見守っていきたいですね。

子どもが望んでいるのは、親の笑顔ですからね。



子どもが得意なこと、好きなことを見つけてあげられたら素敵ですね。

空くんの得意なこと・・ってなんだろう・・。

うーん、やはり、笑顔とマッサージ、やさしさかな。

他に得意なこと、好きなこと見つかるといいな・・・。


発達障害・自閉症のお子さんは、家事、料理などのお手伝いを通して、

「ありがとう」と言われ、感謝される経験、人との共有体験を積み重ねることで、

社会性が向上するきっかけづくりになります。


私の本でも、料理を利用して言葉を伸ばす声がけなど紹介していますよ。

親子で楽しみましょう(^^

では、口角上げていきましょう(^^

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