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千葉でのプロジェクト、また熊本でのプロジェクト、いずれでも「なんとなく、うまくいってない」感覚が常にあった。なんとも言えないモヤっとした感じ、テレ東で日曜にやってるモヤモヤさまぁ〜ず2に出てくる、あのモヤっとした雲がいつもかかっていた。
今、その原因が
「言った言わない＝情報通信回線断線」
にあることが理解できているのだが、そのときはそこに原因があると、ぜんぜん及びもしなかった。
そこから派生しているのが、以前某所に書いたこちら。
『それ（仮にAの仕事と表現します）無駄だからやらんでいい！』と発言した翌日もしくは翌々日など数日後に、同じ相手に対して『なんでAの仕事やってないんだ！』というマネージャー。（この発言は、日常茶飯事）
当時は（今も？）この上司が悪い！と腹を立てていたし、思い出すと今も胸糞悪くなるのだが、ふと原因はこれにあるんじゃないか！という啓示？が降ってきた。
「言った言わない＝情報通信回線断線」
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その仕事先では私も含め、すぐ言った言わない論争になることが多かった。情報を伝えている（つもり）なのに伝わっていない。伝えてないのに伝わってる風になっている。
10名ほどの、さして大きくない組織なのに伝わるべきことが伝わらないことがよくあった。情報通信回線が断線しているのか？と思ってしまうほどだ。個々人や客先とプロジェクト遂行者との間で調整ができてないことを意味する。
情報通信回線が切れているということは、いうなれば目標までの道路が壊れているということ。期限はいつまでで、プロジェクトをこの状態にしておく、という目標があるのに、そこに向かっていない。
客先からしたら、「一体どうなってるんだ！何をやってるんだ！」と言いたくなるのも無理はない。熊本でもそんなことを何度も言われたし、私の場合かなり軽んじられた。
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ところが、去年の今頃（2月）、そのプロジェクト内で準備していたあるイベントの計画や準備が軌道に乗り始めた。客先事務所内での説明資料の整備から始まり、式次第案、来賓配置案、その他必要な施設などの整備案など、少しずつだが回り始めた。
その時は準備のことで頭がいっぱいで、ちゃんと言語化してこなかったのだが、改めて言葉にしてみると、うまくいったことの要因の一つにこれが挙げられた。
「情報通信回線構築」
だ。
言い換えるなら、タテヨコナナメの調整を素早く行い、伝えることはすべて伝える、ということ。伝わるまで伝え続ける。少なくとも「そんなの聞いてない、知らない」となる事態にならないようにすることだ。
作業を進めるうえで４０％程度のでき、６０％程度のでき、といったところで客先と確認・調整・修正を加えていった。その時点での疑問点もそこでぶつけ、回答をもらったり議論していた。大まかに全体像が出来上がってきた時点で、関係者一同にも見てもらい、意見を頂戴していった。
すると、多少の紆余曲折はあるものの、比較的順調に作業が進んでいくことがわかった。これは実感だった。最終盤は関係各所や上層部との調整があったのでバタつくことがあったが、それまでの他の仕事と比較して、かなり順調に進んでいった。
ちなみに、私を軽んじていた？客先のある担当者は、そのイベント後からにこやかに接してくれるようになっていた。時に冗談をもらうことも出てきた。
声で伝え、文字で伝え、記録に残して共有し、節目節目で報告・連絡・相談・意見交換してまた進む。しごく当たり前のことだ。
プロジェクトを軌道にのせる要諦だと私は考えている。
当たり前のことをやれば、ちゃんと結果は出るのだ。勝ち負けがあるのなら勝てるのだ。
漫画「モンキーターン」の登場人物で「艇王」と呼ばれている榎木祐介（モデルは実際に艇王と呼ばれ大活躍した元ボートレーザー植木通彦さんと言われている）は、あるSGレース出走前に、こう心している。
当たり前のことができないから負けるのだ。だから自分との戦い。
たかが漫画の世界と思っていていつも読み流していたのだが、勝ち負け以外にも物事を計画通りに進めることにも当てはまる、と私は気づいたのだ。
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その仕事はマネジメント業務に近い仕事だったが、マネジメントの１側面を学ばせてもらった。部門とか組織の境目で、情報などいろいろなものが切れやすいこともわかった。同じ組織内の、個々の境界でも同じことが起こることも知った。
回線が断線しているから、言った言わないの論争が起こりやすい。なら、回線を作ってあげればいい。回線を作るといっても大層なことをする必要はなく、こちらからちょっとだけ働きかけてやればいいのだ。コツーン・コツーンとグーでつついてやるくらいのことで十分なのである（殴っちゃいけないよ(^_^;)）。
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