■サセッティ08
母サセッティの従姉妹にはアイリッシュダンス（新潟記念、新潟大賞典）がいます。彼女は競走馬としても9勝を挙げて大活躍しましたが、繁殖牝馬としてもハーツクライ（有馬記念、ドバイシーマクラシック）を産み大成功をおさめました。
サセッティの従姉妹には他にもステラマドリッドがいます。彼女はアメリカのGIを4勝した名牝で、繁殖牝馬としても最優秀4歳以上牝馬に選出されたダイヤモンドビコーを送り込んで、やはり大成功をおさめました。
母の従姉妹に繁殖牝馬として成功している馬がいるというのはとても心強い事です。
サセッティの姉はアイルランドのオークスを7馬身突き放して勝ったウィノナWinona。
ウィノナは2歳時にG2パークSで2着に負けていますが、この時の勝ち馬は後に英国チャンピオンSを連覇するアルボラーダAlboradaで、4着には英国オークスを制するシャトゥーシュShahtoushが入線していたという豪華な顔ぶれでした。
しかもこの3頭（ウィノナ、アルボラーダ、シャトゥーシュ）は全てアルザオAlzao産駒。
日本でアルザオといえばウインドインハーヘアの父として有名です。
サセッティの姉ウィノナはアルザオの血を得て大爆発し、オークス馬となりました。サセッティにもアルザオを注入すべきという発想は当然で、サセッティの配合相手にアルザオを母の父に持つディープインパクトを選択したのはベストチョイスといえるでしょう。
しかもサセッティ08の血統の中には2006年、ともに欧州遠征に出かけて大きな夢を見させてくれたディープインパクト、ハーツクライが共存しています。
ディープインパクトとハーツクライも5代アウトブリードの配合でしたが、このサセッティ08もやはり5代アウトブリード配合。
配合的な妙味は他にもありまして、サセッティの母父母Irish Starとディープインパクトの4代父Turn-toはニックスの関係にありますし、ディープインパクトに対してシャーペンナップSharpen Upを与えるのも彼からしたら間違いなく大好物です。
配合デザインは相当レベルが高いですね。
因みに現在サセッティのお腹にはハーツクライの仔が育っています。つまりMy Bupersの4×3の牝馬クロス配合。この血統が爆発した全ての源であるMy Bupersを強調するデザインですね。
さきほどディープインパクトがベストチョイスと記しましたが、ハーツクライという選択もまったくひけをとっていませんね。サセッティはまだ6歳ですから今後がとても楽しみな繁殖牝馬ですね。
■サセッティ08当歳時（08年4月12日）