こんばんは、らんかです
最近、とても面白い本を見つけました
「メグさんの性教育読本」
タイトルからして、なかなか刺激的
これは、カナダの性教育の権威者でもあり、看護師でもあるメグ・ヒックリングさんが考える「性教育のあり方」を綴っています( ´艸`)
その「あり方」でも、すごく興味深いのが、「子どもが幼少の頃から性教育を徹底する」というところ。日本じゃ、考えられない
カナダでも、やっぱり「性」についてはタブー視するような傾向が今も残っているようですが、あえて「幼少時」から徹底することで、「性」がなんらタブーのものではなく「当然のもの」であることを植え付けて、それ故「性の対話」を開放的にしていこう!というスタイルがメグさんの意見なのダ
勿論、幼少時からあからさまな「避妊法」などを教えるわけではなく、最初は自分の身体についてきちんと知ること(生殖器の名前や、その役割など)から始まり、成長に応じて月経や夢精の意味・役割、性感染症などの知識を教授していく。ちなみに、月経や夢精の役割や性感染症といった知識は、小学高学年には知っておくべきだと彼女は指摘していまする。
そして、それは親の役割なのだとも、また話しています
「赤ちゃんはどうやってできるの?」
「処女・童貞って何?」
そんな質問を子どもにされて慌てる親が多いと聞きますが、あなたならどのように答えますか?
ちなみに前者の質問であれば、私も小学生のときに聞いたことがあるのだけど、親には「おへそのスイッチを押せばできる」と云われました笑。
「寝た子を起こすな」と云われるほど、性教育はネガティブな印象の強いものだけど、まさにこういった回答はその現われですよねー。
でも、それってどうなんだろうって、メグさんは云ってます
■きちんとした知識を知っていれば、たとえば性被害に遭いそうになったときも、それが危険なことだと察知して逃れられることに繋がる
■親が、子が幼少時から性について積極的に話していることで、対話がしやすくなり、何かあったときにすぐに相談できる環境を作ることができる
親が、子が幼少時から性について話すことのメリットについて、以上の2点を挙げていらっしゃいます
ホント、その通りだなぁって、思うんですよね。
身体を触られたり、セックスを強要されたり、そうしたときにそれが「自分の身体にとって危ないこと、良くないこと」という認識があるかないかで、性被害に遭う確立も減らせるんじゃないかな。
それに、何かあったときに素直に話すことのできる関係が成り立っていれば、万が一性被害にあったりしたときも最悪のケースを逃れることができるかもしれないし、また最近よく耳にする「○○で子どもを出産して遺棄」といった悲しい事件も減らすことができるんじゃないでしょうか?
でも、なかなか親子間での「性の対話」って難しいですよねー……
私も「こういうのが理想!」と思いながらも、実際に親と積極的に対話せよと云われたら、今さらネガティブなのが本音です
お子さんがいらっしゃる方には、ぜひこの本を一読してもらいたいです
「子どもにこう聞かれたら、どう答える?」といった親の悩みの種についても色々紹介しています★
ちなみに、日本でも「親子で性教育」といった啓発やワークショップを積極的にしている団体さんもありますので、ちょっとご紹介。。
■「女性と子どものエンパワメント関西」(メグさんが来日されたときに、積極的にワークショップを行っている団体です。出前授業もできるそうですよ!)
■「ハートブレイク」(大阪の団体で、思春期のこころ・性をサポートしています)
そしてもう一つ、ブログで知り合った方で、まさに「親子間の性の対話」を実践していらっしゃるレポートが書かれています。
■「菜のかとリトルとセクシュアリティ」
これ、すごい画期的です私も親になったなら、菜のかさんのような母親になりたいって思う
日本にも、もっと性のタブーを超えた、「親子間での対話」を広めていきたいものでする
でも深く根付いた「タブー視」を取り除くのって難しいよなぁ……。。
そういう点も、今後考えていきたいです。