すき焼きというのは、幸せな家族の象徴ですよね。
一家団欒ですき焼きをつつきあう光景、これに勝る家族の幸せなどあるのでしょうか。(いや、あるはずがありません!)
いつか私も父になって「給料日だからな。今夜はすき焼きだ! 母ちゃん、ビール!」なんてシビれる台詞、言ってみたいものです。
話は少し変わりまして。
私は高校で親元を離れたのですが、当時から料理が好きだった私に「これだけ覚えれば、あとはどうにかなるから」と秘伝のレシピを託してくれました。
そのレシピのタイトルは「なんでもOKタレ」という、名前を聞いただけではよくわからない謎のレシピでした。
高校の頃は親元を離れたとはいえ、下宿のおばちゃんがご飯を作ってくれたので、料理をする機会はほとんどありませんでした。
しかし大学に入って完全な一人暮らしになると、ふと「なんでもOKタレ」の存在を思い出しました。
なんでもOKタレの補足事項には「すき焼きに使うと、なまらうまい」と書かれていました。※「なまら」は北海道弁で「とても」みたいなニュアンスの言葉です。
さて、一人暮らしなると発生するのが「誰かの家で鍋パーティー」なのですが、私が料理好きなこともあり、わが家ですき焼きパーティーをやることになりました。
その時に初めて「なんでもOKタレ」を使ってみたのですが、友人たちにとても好評で、何より忘れかけていた「わが家の味」を思い出させてくれました。
その懐かしさに気付いた時、お酒を飲んで盛り上がっている友人たちにバレないように、私は静かに震えていました。
その震えっぷりといったら、会いたくて会いたくて震える西野カナさんの比ではなかった、と言っても過言ではないでしょう。
ちょっと言い過ぎですかね。
というわけで。
今夜はすき焼きよ!
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◼︎今夜はすき焼きよ!
2人前
豚肉 100g
白菜 1/4
ねぎ 1/2
えのき 1/2
しめじ 1/2
焼豆腐 1/2丁
ニンニクの芽 4本
★なんでもOKタレ
醤油 大さじ4
みりん 大さじ4
酒 大さじ2
砂糖 大さじ2
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この状態でも、十勝の豚丼のような肉炒めになりますので、白いごはんに乗せて食べてしまいそうになる誘惑が半端ではありません。
気を取り直して。
秘伝のタレ、などと大げさに言いましたが、実際はなんてことはない、普通の割り下です。しかし「なんでもOKタレ」の名に恥じることのない、木村家に伝わる秘伝のタレであります。
とまあ、昨日の味噌鍋に続いて二日連続の鍋料理でしたが、今日妻と一緒にスーパーに行ったら「明日はカレー鍋が食べたい」と言い始めました。
私は「正気ですか?」と尋ねましたが、「正気です」という答えが返ってきました。どうやら気は確かなようです。
というわけで。
明日はカレー鍋よ!
というわけで。
本日はこれにて失礼致します。
ありがとうございました!