路地裏の街中華の名店@立会川『中山楼』 | 悪あがき女製作所

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この街には20年来くらいになる友人がいる。

今ではあまり会う機会もなくなってしまったが、

毎年、年賀状でのやり取りは続いている。

その彼女の住む町へ自転車で向かった時、

ふらりと路地裏を通り見つけたお店。

その時は別で食事の予定があったので入店せず

きっと訪問しようと決めていた。



中山楼


ね、しびれるお店でしょ?(笑)

実は訪問前に定休日と営業時間をネットで調べたのだけど

その営業時間過ぎにお店の前に行くも、のれんがしまわれたまま。

「げっ!休み?」と不安な面持ちで店内をのぞくと

中に人がいた。

必死に気づいてもらおうとアピールをし、

あやしげな女に気づいたご主人が戸を開けてくれた。

「今日お店はまだやっていませんか?」

そうたずねると、

「土日はちょっと遅いんだ。だいたい12時頃に開けます。

今仕込みしているところです。」と。

まずは営業日であることに安堵し、近くで時間をつぶして12時を待ち

こうしてまた来て、無事にのれんが出ていたのだった。



お店はご主人がおひとりで営業されているよう。

結構ご高齢とおぼしきご主人。




それなのにこのメニューの多さ。

メニューの多さに驚いていると

「切らしちゃっているものもありますけどね」とご主人。


メニューには出ていないけれどビールはあるようだ。

(後から来た方が飲んでらっしゃった)


いつもなら迷わず冷やし中華にするとこなのだけど

この日は始めから決めていた、

そして、この日はひとりじゃないのだ。

その人に注文したいものを伝えると、微妙に変更を希望された。

ま、いっか。



ご主人がひとりでされているし、

さらに注文を受けてから、お肉なら塊から切り出して

筋切りをしたりなどの丁寧な下拵えもしている。

餃子は注文を受けてから皮に包む。

なので時間がかかる。

それでもこうして待つ時間を楽しめる人には

このお店は素晴らしいお店といえるだろう。




炒飯


最初は玉子炒飯を頼もうと思っていた。

それを同伴者の希望で普通の炒飯に変更した。



餃子


注文後、ご主人が丁寧に包んでいた餃子。

焼き色を見てもわかるように美味しくないわけがない。

美味しい要素しかない。



あとになってメニューを確認したら

炒飯 餃子 ¥800

なるものがあったので、普通に「炒飯と餃子をお願いします」と頼んだけれど

そのセットなのかな?




炒飯には中華のスープではなくお味噌汁がついてきた。

この日の具は茄子。

お味噌汁なのは珍しいねー。

でも、中華スープに一過言ある御方でも、このお店のお味噌汁なら

きっと文句はないだろう。そう確信している。




だって、このきゅうりの糠漬けとの相性も抜群だし。



炒飯はチャーシューがごろごろとたくさん入り、

しっとりというよりもパラパラなものだ。

これも美味しい♡

他のお客さんが頼んでいたチャーシューワンタンメンも

このチャーシューが入っているのだから非常に気になる。



同行者のしょうが焼き。

この人はいつだって、どこだってしょうが焼き。(⇒

ただ、このお店はしょうが焼きも

肉の生姜焼き、ロース生姜焼き、牛ハラミ生姜焼きとあって悩ましい。

結局「肉の生姜焼き、定食じゃなくて単品でお願いします。」

そう頼んでいた。

このお肉が塊から切り出して、丁寧に筋切りしてあったので

肉にこういう表現もあれなのだけど、ぷりっぷりで美味しかった。

出来れば白米と一緒に食べたい、そんな味だ。

これだけの満足感でお会計は¥1400だった。



お店には常連さんとおぼしき方が続々とやって来た。

みなさん、笑顔で料理が出るのをご主人の作業を眺めながら待っていた。

このお店には、美味しいにおいとやさしい空気が流れている。

そう思った。


また近いうちに来よう。

今度は近所の友人にも久しぶりに声をかけてみよう。

そう思った。

彼女もきっと好きだろう。

いや、もうとっくに通っているかもしれない。



梅雨時の不安定な空に、珍しく自転車ではなく電車で来たけれど

外は気持ちと同じ清々しい風が流れていた。



いつまでもお元気で続けて欲しいな。


美味しかったです。

ごちそうさまでした☆


中山楼 中華料理 / 立会川駅 鮫洲駅 大井競馬場前駅
昼総合点-

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