（※伏字にしないでアップしたら不適切と記事が表示されなかったので不本意ながら伏字にしました）
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【こわい漫画】で真っ先に頭に浮かぶのは楳図かずおsanの『のろ○の館』『恐怖』や
古賀新一sanの『エコエコアザラク』
これらはいずれも小学生の頃に流行り、自分では持っていなかったけれどクラスの誰かから回ってきて
クラスのほぼ全員が読み、中には恐怖のあまりに眠れなくなったり、トイレにひとりで行けなくなったり
おねしょまでする子が出て、学校で禁止されたといういきさつまである。
今読んだら同じようにこわいのかどうかはわからないけれど、幼い頃の記憶から大人になっても読む勇気がない。
楳図かずおsanの作品で『洗○』というのもやはりとてもこわく、
同じように大人になってもこわくて二度と読むものかと心に決めている作品だ。
この『洗○』はわたしのように二度と読むものかというのとはまた違った影響を受けた人が
作家や漫画家にも少なくないようだ。
作家の岩井志麻子sanはこの作品を「もっとも影響を受けた漫画」として挙げている。
漫画家の岡崎京子sanは「セッ○○しないエッ○のチャンピオンみたいな漫画」と最大限に褒め称えている。
『洗○』は主人公は美貌を誇った往年の大女優。
加齢や撮影時の強いライトや厚化粧のせいで出来てしまった皺やしみが気になってしかたがない。
その悩みを解消すべくある計画をする。
欲望を叶えようとする、という誰にでもあるようなことからありえないような行動がはじまり
それが恐怖となる。
誰だって、若くありたいし綺麗でありたい。
リアルタイムで『洗○』を読み、影響を受けた岡崎京子sanの作品『ヘルタースケルター』
沢尻エリカsanの映画復帰第一作となる作品の原作コミックである。
２００３年にコミックが発売されたこの作品は『洗○』と同じように
その美しいルックスで成功をおさめた女の子が主人公だ。
『洗○』が【往年の大女優】だったのに対して岡崎京子sanの場合は【女の子】である。
岡崎京子作品はいつも【女の子】が主人公だ。
たったひとり、ひとりぼっちの。その女の子がおちてゆく。
そんなに不思議なことではない、
ただ美しくなりたい、ただ成功したい、ただそれを継続させたい
誰にでもある感情が女の子をどんどんとおとしていく。
特別なことではないからこわいのかもしれないな。
もう一作、
気になってはいたものの、なかなか手を出せなかった作品。
発売されてすぐに書店で手に取ったものの、なぜか買って読む勇気がなく棚に戻し
また帰りに手にして・・・などとわたしらしくない優柔不断な行動で、でも最後にはやっぱり買ってしまった
そんな作品が『羊の木』だ。
原作が山上たつひこsan、作画がいがらしみきおsan。
山上たつひこsanといえば、わたしにはもう『が○デカ』なのだけれど、そんなギャグ漫画を描く前は
シリアスな作品を描いていたと知ったのは最近のことだ。
『が○デカ』終了後は一時期小説家に転向されていたということも最近知った。
作画のいがらしみきおsanはもう『ほのぼの』なんだけれど
この２人が組んだ作品はギャグだったり、かわいらしいそれこそほのぼのとした４コマなどではなく
こわい作品なのだ。
とある日本の地方都市でとあるプロジェクトが行われた。
住人には極秘のプロジェクトだ。
プロジェクトの内容を知る者はごくわずか。
ありえないような内容のプロジェクトが開始され、徐々に心配していたことが起こりそうな嫌な予感がする。
コミックの１巻はそのプロジェクトの内容と、開始直後までが描かれている。
これからきっと【悪いこと】が起きるに違いない。
先がすごく読みたくてしかたがないのに、その読みたい先にはきっとわるいことがあるに違いない。
ページをめくるのが、作品の続きを読むのがこわくてしかたがない。
続きが読みたくてしかたがないのに続きが決して楽しみではない作品なのだ。
『めしばな刑事タチバナ』だとか『東京都北区赤羽』のような楽しくて面白い作品も大好きだ。
でもたまにはこんな風にこわい漫画を読むのもいいね。
でもね、たぶん一人暮らしだったら
ちょっと考えたかもしれない。
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