468冊目 くもの巣の小道/イタロ・カルヴィーノ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「くもの巣の小道」イタロ・カルヴィーノ著・・・★★★

物語の舞台となるのは、第二次大戦中のドイツ占領下のイタリアの片田舎。娼婦の姉を持つ少年ピンは、姉の許に通うドイツ兵からピストルを盗み出したのがきっかけで、パルチザン部隊の一員となる。だが彼が加わったパルチザン部隊は、他の部隊からはみ出した奇妙な、愛すべき“落ちこぼれ”たちのふきだまりであった。自分が「病気だ」と主張してはばからないニヒリストの隊長ドリット、元船コックで“過激派”の食糧係マンチー、ガンマニアで元黒シャツ隊員のペッレ等々いずれ劣らぬクセ者たちとピンは“森の生活”を共にする。そして少年ピンの目の前で裏切り、待ち伏せ、報復、戦闘とパルチザンの“日常的光景”が次々と繰り広げられて行く…。


暫く安楽な本を読もうと思って童話やら薄い本を選んだのだが、こりゃヘタこいたー。。。( ̄ー ̄;

薄いので何とかかんとか読み切ったが、厚かったら放り出してたかも。


本書は第二次大戦中、イタリア少年がパルチザン(ドイツ軍に抵抗する有志的民兵部隊)に加わり過ごした日々を少年の視点で綴り、戦争や大人への反抗と孤独感を描いた、非安楽的な作品である。


本作はネオレアリズモの傑作だそうで、このネオレアリズモを調べても意味が良く分らないのだが、私にはどこが傑作なのかも良く分らない。。。┐( ̄ヘ ̄)┌


映画ではロッセリーニの「無防備都市」ヴィットリア・デ・シーカの「自転車泥棒」ヴィスコンティの「揺れる大地」などがネオレアリズモの代表作なんだそうだ。

映画を見ない私は1つも見たことがないが、イタリア映画の雰囲気は何となくわかる。

本書が発表された1947年当時では革新的な作品だったんでしょう。

こういう本を愛でる読書人になってみたいもんですな、ハッハッハッハッ。。。(^^ゞ


次は安楽なものを読みたいのだが、これより更に気が滅入りそうな本である。。。orz


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くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話 (ちくま文庫)/イタロ カルヴィーノ
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