456冊目 水魑の如き沈むもの/三津田信三 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「水魑の如き沈むもの」三津田信三著・・・★★★

近畿地方のとある農村。村の人々が畏怖し称えてきたのは、源泉である湖の神・水魑様だった。
刀城言耶は祖父江偲とともに水魑様の特殊な儀式を観に行ったのだが、その最中、事件は起こる。神男と呼ばれる儀式の主役が湖の船上で死体となって見つかったのだ。犯人は見つからない。衆人環視ともいえる湖上の船、不可解な状況での事件だった。
惨劇はそれだけにとどまらない。儀式を司る村の宮司たちが、次々に不可解な状況で殺されていく。
二転三転のすえに示された真犯人とは……。


このミス最新版(2011年度)国内7位の作品。


図書館で予約してた本書を手渡された時「うぐぐっ」となった。。。(゚ー゚;

これ、先に表紙見てたら絶対手を出さない類の本だわ。


題名の「水魑~」の”魑”なんて漢字初めて見た。。。(-。-;)

”魑魅魍魎”の魑か。。。(初めてじゃないな)

京極夏彦の本の題名みたいな古典的難解漢字って嫌いなんだよねー。。。(/TДT)/

”魑魅魍魎”みたいな「さあさあ、これ読んだあんたに、このおとろしい漢字を頭脳に埋め込み、夜トイレに行けんようにさせたろか」「ギョエーッ!」ってな具合で、仰々しくて、こけおどしっぽくて。

だけど、ただ今「このミス」シリーズの固め読みフェア中の為、読まんといかんし。


読み出していきなり人名や地名、専門用語の難字がゾロゾロ。

兎に角、一刻も早く読んでしまおうと難解漢字(読み仮名は振ってある)は無視して読みました。。。!(´Д`;)


ストーリーは、戦後間もないある農村での雨乞いの儀式に纏わって起こった連続殺人事件の推理物。

その村へ訪れた主人公の作家(探偵役)とその担当女性編集者のデコボココンビが事件を解決するという設定。

著者は民俗学に精通(?)されてるようで、門外漢の私には衒学の数々。


舞台設定の割りに主人公のキャラが軽いので作風にシリアスさは無く、大人向け「探偵コナン」みたいな感じ。(「探偵コナン」を見たこと無いけど。。。(^▽^;)

プロットはオーソドックスな展開だが、肝心のカラクリがちょっと複雑で無理矢理こじつけっぽいし、前半のどろっとした物語は終盤尻つぼみで物足りない。

お陰で夜のトイレは行けそう。。。σ(^_^;)

ここまでやるんだったら、シリアスで陰々滅々でおどろしい方がかえっていいかも。


この手の物語(世界)が好きな方も沢山(?)いると思うが、私はこの先この作者の著書を読むことは多分無いと思うな~。。。m(_ _ )m


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