「禿鷹の夜」逢坂 剛著・・・★★★
信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋―通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。ヤクザにたかる。弱きはくじく。しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。痛快無比!血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて、読書界を震撼させた問題作。本邦初の警察暗黒小説の登場
最近、少しブログに力が入り始め「このミス」ランキング を追加。
折角なので暫くランキング本を固めて読んでみようと思う。
まずは、2000年3位のこの本。
本書は不良刑事が管轄内のヤクザの用心棒となり、対抗する南米マフィアと闘うストーリー。
説明文に書かれているような「読書界を震撼させた問題作」(笑、や「警察暗黒小説」などといった代物ではとても無い。
シリアスさは無くどこかコメディタッチで、それは良いとしても人物造形(特に親分の娘)や紋切り型のプロットが余りに安っぽ過ぎスリルも無い。
結末に期待したが呆気なさ過ぎで貧相。
著作を代表する一連のスペイン物と較べたら、やっつけ仕事でしか思えない作品。
ただ、あっという間に読めて、肩も凝らないんで、ちょっとした暇つぶし程度にはOKか?
B級映画の原作程度ならいいかも。
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