453冊目 禿鷹の夜/逢坂 剛 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「禿鷹の夜」逢坂 剛著・・・★★★

信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋―通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。ヤクザにたかる。弱きはくじく。しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。痛快無比!血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて、読書界を震撼させた問題作。本邦初の警察暗黒小説の登場


最近、少しブログに力が入り始め「このミス」ランキング を追加。

折角なので暫くランキング本を固めて読んでみようと思う。

まずは、2000年3位のこの本。


本書は不良刑事が管轄内のヤクザの用心棒となり、対抗する南米マフィアと闘うストーリー。

説明文に書かれているような「読書界を震撼させた問題作」(笑、や「警察暗黒小説」などといった代物ではとても無い。

シリアスさは無くどこかコメディタッチで、それは良いとしても人物造形(特に親分の娘)や紋切り型のプロットが余りに安っぽ過ぎスリルも無い。

結末に期待したが呆気なさ過ぎで貧相。

著作を代表する一連のスペイン物と較べたら、やっつけ仕事でしか思えない作品。

ただ、あっという間に読めて、肩も凝らないんで、ちょっとした暇つぶし程度にはOKか?

B級映画の原作程度ならいいかも。


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