426冊目 偶然の音楽/ポール・オースター | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「偶然の音楽」ポール・オースター著・・・★★★★

妻に去られたナッシュに、突然20万ドルの遺産が転がり込んだ。すべてを捨てて目的のない旅に出た彼は、まる一年赤いサーブを駆ってアメリカ全土を回り、“十三ヵ月目に入って三日目”に謎の若者ポッツィと出会った。“望みのないものにしか興味の持てない”ナッシュと、博打の天才の若者が辿る数奇な運命。現代アメリカ文学の旗手が送る、理不尽な衝撃と虚脱感に満ちた物語。


やっと、更新!今月、1冊目。。。(;´▽`A``

もう、20日も前に読み終えてたんですけどね。


う~ん、読み終えて久しぶりに唸った。

妻子と別れ、父の遺産が転がり込み、宛ての無い旅に出るという始まりは、オースターにしては現実味があるストーリーなのだが、徐々に不条理で寓話的な世界に導かれる。

これぞ、オースター。

終わる事が無く、逃れられない世界。

ラストがまた突拍子もなく、何とも含蓄がある終わり方。

意味が良く分からない邦題もいいね。


偶然の音楽 (新潮文庫)/ポール オースター
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