385冊目 動物農場/ジョージ・オーウェル | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「動物農場」ジョージ・オーウェル著・・・★★★★

一従軍記者としてスペイン戦線に投じた著者が見たものは、スターリン独裁下の欺瞞に満ちた社会主義の実態であった…。寓話に仮託し、怒りをこめて、このソビエト的ファシズムを痛撃する。


お久しぶり、ぶり、ぶりの照り焼き。。。( ̄_ ̄ i)


「1984年」に続く2冊目のジョージ・オーウェル作品。

オーウェル作品のテーマは一貫している。

弱者-強者、支配-服従といった縦関係への反抗である。

そう聞くとなんか難しい小説かと思われるかもしれないが、「1984年」にしても本書にしても実に易しい文体と論理なんでスラスラ読める。

特に本書は動物を擬人化した寓話の短編で、中学生にも充分に読めると思う。


粗筋は人間に飼われていた動物たちが反乱を起こしその農場を占拠。

動物たちの自主独立社会を築くが、やがてその農場にも弱者-強者、支配-服従関係が生まれ結局は人間社会と同じ運命を辿るというもの。

人間社会を風刺し痛烈に批判している。


こういう本って、私も反抗期には読んで共鳴したんですが、長年生きて飼いならされたオヤジには手遅れな感じはある。

嗚呼、あの頃が懐かしい。。。(;^_^A


本書にはその他、私小説風の短編が3作品収録されている。


動物農場 (角川文庫)/ジョージ・オーウェル
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