371冊目 1984年/ジョージ・オーウェル | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「1984年」ジョージ・オーウェル著・・・★★★★☆

〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。しかし彼は、以前より完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。


こりゃ、凄い本だわ。。。(((゜д゜;)))

本書はご存知(?)の通り、あの「1Q84」の土台となった作品である。


「戦争は平和である」

「自由は屈従である」

「無知は力である」

そこは、全ての人間の言動と思想が管理された世界。
戦争が続き人々の生活は苦しく、行動はテレスクリーン(双方向TVの様なもの)により監視され、言語は新たに造り出され、反体制の人間の過去は抹消され、国の歴史さえも改ざんされてしまう。

まるで、現実にあるどこかの国の様な状況。


反体制思想を持つ主人公のウィンストンは監視をくぐり抜け、この国の真実を暴こうとする。

ある日、同じ考えを持った女ジューリアと出会い、密会を重ね愛し合う。

2人は反体制地下組織に属する高級官僚オブライエンに接触。禁書を渡され体制の裏側を知るが。。。


この本、内容からしてちょっと取っ付き難そうな感じがしたが、文体は読み易く(禁書の部分は飛ばしました)夢中になって、あっと言う間に読み終えた。

何でも自由な日本人にはかなりのインパクト。

最終部は圧巻。

しかし、この本のどこが「1Q84」の土台になってるのかさっぱり分からん。

やっぱ、天才の思考は違いますな。


一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)/ジョージ・オーウェル
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