「アブサロム、アブサロム!」ウィリアム・フォークナー著・・・番外
南北戦争が始まる頃、ヨクナパトーファ郡ジェファソンに飄然と現れた得体の知れない男トマス・サトペンは、インディアンから百平方マイルの土地を手に入れ、大いなる家系を創始するべく、町の商人コールドフィールドの娘と結婚する。サトペン家の興隆と崩壊を物語りつつ、アメリカ南部の過去と現在の宿命的な交わりを描いた迫力ある長篇。
先回スラスラ読めた「センセイの鞄」とこの違いはなんだ~!
読めども読めども先に進まない感じ。
特に難しい語句や難解な論理でこの小説が書かれている訳ではない。
この小説、とにかくその文体が凄い。
人の行動を1から10まで全部描写してる様な感じで、改行は殆ど無いし、会話文も殆ど無くページに字がみっしりと埋め尽くされている。
一言で言えばクドイ。
普通の速度で読むと頭の中が文の洪水に満たされ全く理解できなくなる。
ストーリーはアメリカ南部の村(仮想)に住む一族の物語で、暫く読んで「んん?これって百年の孤独に似てるな」と感じ、早速調べてみると矢張りマルケスはフォークナーから多大な影響を受けているようで、本書(こっちが元祖ですが)は「百年の孤独」と舞台設定や雰囲気が良く似ている。
フォークナーは現代文学を代表する作家だし、何としてでも完読したいという思いはあったが上巻で挫けた。
いつの日か必ずやこの借りは返します。。。( ̄▽+ ̄*)
- アブサロム、アブサロム!〈上〉 (講談社文芸文庫)/ウィリアム フォークナー
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