267冊目 ボーン・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「ボーン・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー著・・・★★★★

骨の折れる音に耳を澄ますボーン・コレクター。すぐには殺さない。受けてたつは元刑事ライム、四肢麻痺―首から下は左手の薬指一本しかうごかない。だが、彼の研ぎ澄まされた洞察力がハヤブサのごとく、ニューヨークの街へはばたき、ボーン・コレクターを追いつめる。


国連平和会議が開かれるニューヨークで、指の肉を削ぎ落とし指輪をはめられ、腕だけが突き出ている死体を警邏課の女性巡査サックスが発見する。

捜査本部は過去の捜査中の事故で重度の障害を残し、自殺を望みながら機械に繋がれ生きている元辣腕鑑識官ライムへ捜査協力を依頼する。

ライムは無線の指示によりサックスを犯行現場で鑑識活動をさせ遺留品を分析する。

犯人は次の犯行を予告するメッセージを残しながら誘拐監禁を繰り返すが、科学捜査を駆使したライムとサックスは徐々に犯人の特定に近づいていく。

しかし、遂に犯人はサックスとライムに忍び寄る。

犯人の正体は、犯行の動機とは。。。


本書のほとんどが鑑識・科学捜査・プロファイリングなどの犯人を特定する為の手法にページが割かれており、科学捜査に使われる機器、薬品、手法など巻末に解説があるほど専門的で、この一冊をじっくり読めば鑑識捜査の知識がかなり身に付くと共に科学捜査の凄さが実感できる。(ヘタに犯罪は起こせませんよ( ̄_ ̄ i)

ストーリー展開、人物設定も巧妙でスリルとサスペンスに富み、結末のドンデン返しも面白い。

ただ、”ボーン・コレクター(骨収集家)”という異常癖と犯人の人格、動機とが結びつかないような気がするのだが。。。


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