「シャドー81」ルシアン・ネイハム著・・・★★★★
ロサンゼルスからハワイに向かう747ジャンボ旅客機が無線で驚くべき通告を受けた。たった今、この旅客機が乗っ取られたというのだ。犯人は最新鋭戦闘爆撃機のパイロット。だがその機は旅客機の死角に入り、決して姿を見せなかった。冒険小説に新たな地平を切り拓いた名作。
書評ブロガーさんのおすすめ本第3弾は、7kichiさん が「大傑作」と評した本書です。
7kichiさんは大変な読書家で、国内外を問わず古典的純文学から最新エンタメまで幅広く読まれ、量的にも大変多く読まれており同じ趣味をもつ人間として大変尊敬に値する方です。
また、私のような拙い書評と違い非常に的確な表現で書評を書かれており、7kichiさんが評価している本は本当に読みたくなり、大変優れたブログです。
さて本書ですが、普段この手の本を読まない私ですが、もう最初から最後までワクワクしながら読めました。
一言で言えば航空サスペンス物なんですが、「この後どんな展開になってくんだろう?」と読者を惹き付けるストーリー展開、手に汗握るスリリングな描写だけにとどまらず、登場人物のユーモアのある言動、歯切れのいい文章、緻密な取材などがこの作品をより上質なものとし、又、モチーフに現実の国際情勢(ベトナム戦争)を織り込むなどしてストーリーにリアリティを持たせています。
実際にありえない話では無いような気もしてきます。
評判通りの「大傑作」だと思います。
7kichiさん、ご紹介どうもありがとうございました。
これからも参考にさせていただきます。m(_ _ )m
- シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)/ルシアン ネイハム
- ¥1,050
- Amazon.co.jp