「隠し部屋を査察して」エリック・マコーマック著・・・★★★☆
7月7日、日曜日、午前6時。北緯52度、西経108度に位置するカナダのある町から、それは始まった。地上に巨大な亀裂が出現し、幅100メートル、深さ30メートルの溝を残しながら、時速1600キロの猛スピードで疾走しはじめたのだ。西に向かって、触れるものすべてを消滅させながら…。不可解な現象が世界じゅうに巻き起こす大騒動の顛末を淡々と語る「刈り跡」、全体主義国家のもと“想像力の罪”を犯し“隠し部屋”に収容された人々を描く表題作など、20の物語を収録。
20編の短編はどれも奇想的でブラックなユーモアがある。
個人的には紹介文にある「刈り跡」がよかった。
- 隠し部屋を査察して (創元推理文庫)/エリック・マコーマック
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