128冊目 見えない都市/イタロ・カルヴィーノ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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「見えない都市」イタロ・カルヴィーノ著・・・番外

ヴェネツィア生まれの商人の子マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、さまざまな空想都市の奇妙で不思議な報告を行なう。七十の丸屋根が輝くおとぎ話の世界そのままの都や、オアシスの都市、現代の巨大都市を思わせる連続都市、無形都市など、どこにもない国を描く幻想小説。

 

 

カルヴィーノは現代イタリア文学を代表する作家(1923-1985)で、作品は幻想小説、児童文学、評論などがある。

 

本書は前から気になっていた作品なのだが、正直どう解釈していいのかさっぱり分からない。

マルコ・ポーロが見聞(?)したいくつもの都市をフビライ・ハーンに報告するのだが、ほとんどが空想と思われる話で摩訶不思議、文体も哲学的。

ところどころに、2人による禅問答のような教訓めいた話もある。

それにしても、これだけ多くの架空の都市をよく思いついたものだ。

 

 

見えない都市 (河出文庫)/イタロ カルヴィーノ
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