カフェごはん風ローフードパーティー。 | ルワンダのおうちから。

ルワンダのおうちから。

ロンドン→半年の東南アジア放浪旅→プラハ→またまた旅→ハーグ→インドネシア周遊→タシュケント→キガリ、と海外生活10年弱を終えて、2011年、東京に帰って来ました。毎日のお料理と、ぷつぷつの思いの記録。

今日は恒例になりつつある、楽しみなローフードパーティー。
私なりに、テーマを決めてレシピを考えるのだけれど、1回めのローフード・サンプラー、2回めのチャイニーズ・ローフードに引き続き、今回は、ローフードでカフェごはん。


お客さまは、なかよくしてくれている、yukacoちゃんと、みずかさん。定例になりつつあるローフードの会に、折しも東京では今年一番の寒波という日にもかかわらず、遠い道のりを快くいらしてくださる。なので、せめてお部屋の中だけは、春の雰囲気でお出迎え。日当たりだけはいいの。
ぽかぽかと明るい陽差しの中、チューリプがふんわりと柔らかく開いている、


今回のテーマはカフェごはん、なので、一緒にローキッシュを作る。


ナッツでシンプルにクラストを作って(ココナッツオイルを使うので、ほんのりカルダモンを加えて臭みを消す)、フィリングには、ほうれん草とバジルのペスト・ソース。秘密の材料(うふふ)をふたつ使って、チーズのようなこくを出して、フィリング自体をしっかり固めている。さくさくの食感にするのにも一工夫。
でもこれは試作を頑張ったので、ぴたっと味が決まった。
試食班だった彼にも、これならお客さまに出せるよ、と言ってもらえた(我が家的にはとても褒め言葉)。レシピもだいたい書き取ったし、うちの定番にしよう。


そして、黄色いお皿は、マンゴーのアヒポキ。なんとまぐろ風。
お醤油とにんにくと生姜で香りと味をつけて、ごま油(焙煎したもの)で、きゅっと味をしめる。
今日はマッシュルームも入れてみた。
写真を撮るときには忘れていたのだけれど、刻み海苔をかけると、またいい香りでとても合う。


飲みものもしっかり準備。
今日は、オーストラリアのシャンドンを用意したので、カジュアルにキールロワイヤルに。
フランボワーズを浮かべて、女の子らしい雰囲気に。


そして先日は、みずかさんのお誕生日。
三人で、おめでとうー!と乾杯をする。
私のローフードは、「お酒のつまみにもなる」というところに主眼をおいているので(あはは)、泡々は欠かせないの。
華やかな香りのお酒を、また華やかなお友達と楽しむ、てとてもしあわせなこと。


前菜には、もう何品かサラダを添えて。
奥のサラダは、パイナップルベースのクリーミイなドレッシングで和えた、ウォルドーフサラダ。りんごとパイナップルを加えて、フルーティーなサラダ。それにたっぷりウズベキスタン産の甘い干しぶどうを。セロリの香りと合って、散らした柘榴もうつくしくて、なかなかおいしく出来た。


紫キャベツと人参、黄人参のサラダは、少しスパーシーにクミンを加えてコリアンダーの葉を刻んだものを混ぜる。レモンできゅっと味をしめて、オリーヴオイル(今日はヨルダンのおみやげに貰ったもの)をたっぷりと。よい油もちゃんと摂取しなくちゃね。


それに春菊のサラダ。春菊は柔らかい葉を摘めば、生のサラダでもおいしくいただける。アボカド、紫玉ねぎ、きゅうりに、刻んだ柚子の皮をたっぷりと。それにマキベリーパウダーも加えて、更に抗酸化作用を狙う。


めいめい取り分けた姿はこんなふう。
冷たいスープは、メロンときゅうりのスープ。さっぱりとして、ミントの香りの、優しい味。


ここまでの作業を、おふたりはずっと手伝ってくださって(手順がわかっていいのよ、なんて言ってくれて)、しかも楽しくおしゃべりをしながらの作業は、私にとっては、とても楽しかった。


大好きな、気持ちが繋がっているような、気のおけないお友達、というのはほんとうに素敵だ。
ふんわりと優しいイメージだけど、お写真を撮ると鋭い審美眼で独特の世界を切り取るyukacoちゃん。そして、経験豊富で芸術に造詣が深い、でもいつも謙虚で思いやりにあふれたみずかさん。このおふたりと過ごす時間は、なんだか日々の生活を抜けだして、しあわせなところにいる感じがする。


そしてメインは、ローファラフェル。
コリアンダーとパセリをたっぷり練り込んで、スパイス(クミンとコリアンダーシード)もしっかりと効かせる。タヒニソースと、グリーンサラダ、それにイスラエルサラダを添えて。
これはこれでおいしいのだけれど、私は本物?のクランチーな感じがすきなので、それをもうちょっと再現出来たらいいなあ。


そして、お菓子作りがとってもお上手なみずかさんのロータルト!
私はお菓子作りが全くだめなので、みずかさんのロータルトが人生初のロースィーツ経験だった。今日はかわいくバラの花があしらってあって、なめらかなフィリングと、しっとりしたナッツクラストが絶品。クリームもバターも使っていないから、胃にももたれずに、身体にも優しい感じ。
おいしいね、て三人で食べる。


この三人のおしゃべりがとても楽しい。
大好きなテーブルコーディネートの話をうかがったり、映画の話、アートの話、そしてこれからのわくわくするようなイベントの相談まで、時間はあっという間に過ぎてしまって、時計をちらっと見るたびに、心が縮む。
こんな時間が、ずっと続けばいいのに。


そしてみずかさんのお誕生日ケーキを、yukacoちゃんが用意してくれたので、三人で歌を歌って、蝋燭を灯して、小さな儀式をする。
みずかさんにとって、素晴らしい発見と幸福に満ちた一年になりますように。


そして、みずかさん自作の、なんともかわいいロー・チョコレート。ローズペタルが埋めてあるの!なんだか食べるときれいになれそうな、チョコレート。


本当にお話は尽きなくて、窓の外の日が傾いてくるのに気がついて、なんだかさみしいような気持ちになる。
でも、また来週お会いする約束をして、別れる。そう、私達にも、まだたくさん時間はあるのだ。
大好きなお友達にあって、その素敵なところを毎回再発見して、またもっと好きになれるというのは、とてもとても素晴らしいことだ。


そんな出会いを、神様ありがとう。