マーケティングの重要性 | 高卒流MBA的ブランド育成ブログ

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「ブランド戦略コンサルタント」という立場で更新していきたいと思います。主に「マーケティング」「ファッション、ライフスタイルビジネス」「流通」「ネットビジネス、広告」「ブランディング、プロモーション」「経営戦略」「経済、社会」「中小企業診断士試験」について

前にブログかなにかで見たのですが、ネット広告業界の人のダメなところに関しての意見が書かれていて、


①マーケティングを知らない。できない。

②楽をしようとする。システムを作って、マネタイズ(収益化)したがる。


同業界で仕事している自分から言わせてもらえば、たしかにそういう部分はあると思う。



自分の得意分野である①に関していうと、自分はわりと客観的な視点で同業界を見ているけど(いわゆるイケイケな感じではないです。どちらかというとコンサル的な視点で見ているし、関わっているつもり)、同業界ではCV(コンバージョン)という言葉が、おそろしく影響力がある。


いわゆる、バナー広告なり検索連動型広告なりをクリックして、例えば、保険の資料請求なり、申込みなりを獲得することを言うのですが、その特性上、同業界のクライアントは、金融系なんかが多い。


ネット広告と言うのは、アクセス解析なんかを使って、データを検証したりするのですが、このデータ(数字)から、いかにCVするかの施策を考えたりする。


ゴールはCV(コンバージョン)。

いかに低い単価でCVさせるかが最大の関心ごと。

まあ、これはクライアントが求めていることだからしょうがない。


しかし、


ここに注力するがあまり、わりと近視眼的な施策になってしまったり、ノウハウがコモディティ化してしまう原因になったりする。


誤解を恐れずに言えば、全てが全てじゃないけど、わかりやすくいうと、


例えば、目の前にぶら下がったニンジンをひたすら追いかける。しかし、その仕組みがどうなっているのかは、考えない的な。


デジタルなデータと数字の分析で問題を解決しようとしてしまう。

あとは、それでも足りなければCVを上げるために、使える最新のツールとは?を探したりする。結局、ここでも、ツール(できあがったスージ)に頼ってしまうことになる。


あとは、競合がどんなクリエイティブを作っているかとか(いわゆるクリエイティブ比較)、最新トレンドのWEB広告商品はないか?とか。


結局のところ、同業界内に関してのマーケティングをかなりの部分重視する傾向にあると思う。



しかし、私は、この傾向は、同業界でプレイヤーとして戦うなら、逆にチャンスであるとも思っている。


ご存知の通り、同業界は、歴史がまだ浅く、新卒から同業界に入り、他の業界を経験していない人が多く、かつ若い人達が多かったりするのですが、逆に、他業界(消費者(BtoC)系のビジネスを経験している人やマーケティング、マーケティングリサーチ会社)の経験のある人は、貴重な存在だと思う。


たぶん、まだ消費者心理というものを理解しようとするのではないか?


自分は、いろんな業界の接客業の経験やマーケティング会社も経験しているので、ロジカルなマーケティングを考えつつも、消費者と面と向かって、接客してきたので、消費者視点が常にある。


それに加えて、中小企業診断士の勉強から得た体系的なマーケティングや経営戦略論なんかも知識として入れており、それが、ここにきて、ようやく、わりとうまい具合に融合してきているのではないかと思っている。


つまり、ネットマーケティング+顧客マーケティング+MBA的マーケティング視点が合わさり、一定のバリューを生み出していると思っているし、今の仕事をしていても、できるだけ伝える努力をしている。


特に上記の中では、顧客マーケティングの重要性を伝えることは最重要だと思っている。


これから同業界にとっては、必ず必要になってくると思っているし、それをコミットしている会社に伝えることは、中長期的に見て、競争優位につながると信じている。そして、対価に関わらず、コミットしている以上は、その価値を提供するのがプロだと思っているから、伝え方に苦労しつつも、手は抜かない。


このへんの顧客マーケティングノウハウに関しては正直、おそらく、少なくとも現段階では、ネット広告の人材よりも、EC系の人材の方が得意なのではないかと思う。


特に、広告営業(アカウントプランナー)の人ほど、上記の要素はこれから必要になってくるでしょう。



はっきりいって、損な役回りだけど、少なくともコミットしている間は、これは引き続きやるし、中長期的(同会社での評価というよりは、長期的な自身のキャリアビジョンから見て)、自分に+に跳ね返ってくると思っている。


ようは、関わっている以上は、自分の持っている付加価値を提供する。

これは、どちらかというと、コミットしている会社への愛着からというよりは、義務感の方が強いと思っている。



後悔はしない。一生懸命に今を生きる。


これが、今の自分のスタイルだから。