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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、私たち人間は、現実をありのままに体験することができません。常に、私たちは、自分たちの意味づけを通してしか現実を体験できないのです。
つまり、私たちは、常に、自分たちの思い込みや認識を通して現実の世界に自分なりの解釈を与えて体験しているわけです。
このことは、脳の活動を調べた実験からも明らかにされています。
その実験とは、被験者に、ブドウ糖のような甘い化合物やキニーネ(植物成分の一種)のような苦い薬物をさまざまな濃度にして与え、どれほど甘く感じたか、もしくはどれほど苦く感じたかを質問しながら、脳の「第一次味覚野」という部位の活動をモニターするというものです。
そして、被験者には化合物を与える前に、それがどのような味かを「とても苦い」や「少し苦い」などとあらかじめ教えておくのですが、その際に、時折間違った情報を与えるのです。つまり、とても苦いキニーネを与えているのに「少し苦い」というようにです。
その結果、とても苦いキニーネなのに「少し苦い」という誤った情報を与えられると、第一次味覚野は、本来の苦さに比べて弱い反応しかせず、被験者自身もその味の苦さを低く評価したのです。
これに対して、「とても苦い」と知らされてから、実際にとても苦いキニーネを舐めさせると、第一次味覚野の活動はより強くなり、被験者自身も同じ味を一層苦く感じました。
「第一次味覚野」というのは、舌で感じた味覚情報を最初に処理する脳の部位のことで、その後、この味覚情報は更に高次の脳の領域へと伝えられて処理されていきます。
それゆえ、この「第一次味覚野」における味覚情報は、外界の情報を最も正確に伝えていると言えるのです。
しかし、実験の結果から分かったことは、人間は、外界の情報を、脳の中で処理する過程で自分の思い込みに合うように徐々に変化させていくのではなく、情報が入ってくる最初の段階から、既に自分の思い込みに合うように都合よく変化させて体験しているということです。
このように、人は、現実をありのままに体験することはできず、常に、自分の思い込みや認識によって解釈された現実しか体験することができないのです。
つまり、現実をどのように体験するかは、すべてあなた次第なのです。すべては、あなたがこの世界をどのように捉えているかによるのです。
人生を幸せに生きるか、それとも、不幸に生きるかは、まさにあなた次第なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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