暴かれた鬼畜蛮行 日本軍に人肉を食べさせられ殺された | 朝鮮問題深掘りすると?

朝鮮問題深掘りすると?

初老の徳さんが考える朝鮮半島関係報道の歪み、評論家、報道人の勉強不足を叱咤し、ステレオタイプを斬る。

書きたくないけれど書かなければならないことがあります。しかし、あまりにも惨い、悲惨、絶対に許せないことであればいくら書きたくないことでも歴史の教訓として残すべきことは、書き手の心情などは無視して書くべきでしょう。例えば731部隊による細菌戦研究のための人体実験、日本帝国による朝鮮・中国人の強制連行、従軍慰安婦の名で集団的に行われたレイプの事実などがその類です。


ところがこれらの非人間的悪行をはるかに凌駕する、とても人間のできることではない蛮行が行われていたことが、最近明らかになりました。日本軍が南方に連行して言った朝鮮人を殺しその人肉を同僚の朝鮮人に食べさせたあげくに、その朝鮮人を虐殺したという話です。


太平洋戦争中に起こった人肉食事件(通称ひかりごけ事件)が、日本中を揺るがす大問題に発展したことがありました。 太平洋戦線の島嶼等(インパール・ニューギニア・フィリピン・ガダルカナル等)でも、補給の途絶に伴って大規模な飢餓が発生し、しばしば死者の肉を食べる事態が発生したといわれています。

しかし、それらは飢餓に耐え切れず生きるために人間であることの誇りを捨てた個人らの中で、個別に起きたもので組織的に行われたものではありませんでした。それはあくまでも悲劇でした。


しかし、韓国の連合ニュースが伝えたこの事件は、それが組織的意思によって計画的に行われた節が見えるという点で、まったく違った性質のものだといわねばなりません。連合ニュースの原文は以下のURTから見てください。ことの内容からして主観を入れるのは好ましくないと思われるので、報道をそのまま翻訳しご紹介することにします。

http://www.yonhapnews.co.kr/society/2010/10/04/0701000000AKR20101004202300004.HTML?template=2086


表題は「『朝鮮人殺害後、人肉食べた 事実と判断される』『ミリ環礁朝鮮人集団抵抗』政府真相報告書」というもので内容は以下の通りです。


(ソウル=聯合ニュース)キム・ヨンジョン記者=日帝強占期に南太平洋のマーシャル諸島に強制動員された朝鮮人たちが日本軍の食人事件に抵抗して集団行動に出たが、無差別虐殺された事実が政府の調査で初めて確認された。


ミレ島に連行された朝鮮人軍妙員の「海軍軍属身上調査票」。身上欄に「イレ島で1945年3月18日、大将および内地員公員を殺害し逃亡を目的とする反乱を起こし、翌日本島から討伐隊が派遣され反乱銃殺」と書いてある


数年前に日本軍食人事件と関連した生存者の証言が出たことはあるが、政府レベルで、事件全体の真相を究明したのは今回が初めてだ。


対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会(委員長オ・ビョンジュ)は、2006年から3年余りの間に調査を行い『ミリ環礁朝鮮人抵抗事件と日本軍弾圧の真相調査報告書』を5日に公開した。


報告書を見ると、1942年初頭に朝鮮人軍務員800~1000人は、飛行場などの軍事施設を建設するという名目でマーシャル諸島東南端にあるミレ環礁に強制動員された。


そこは大小100余の島が細く丸い帯状を成す太平洋戦争当時最前線の軍事的要衝であった。
もともと原住民500人余りが住んでいた島に日本軍、徴用朝鮮人が押し寄せて1944年初頭の居住人員は5.300人を超え、島は飽和状態に達した。この島は 土質、気候がよくないうえに米軍の攻撃で、1944年6月以降には食料補給が絶え、日本軍は仕方なく島の方々に散らばって食料を採集したり、農耕、漁労で生活しなければならなかった。


この過程で1945年2月28日、チェルボン島に住んでいた朝鮮人120人余りが監視目的で派遣されていた日本人11人のうち7人を森の中に誘引して凶器で殺害する事件が起きた。


朝鮮人たちは事が成功したと思って、翌日、米軍に投降しようとしたが、夜が明けると隣のルクノル島から機関銃で完全武装した日本軍討伐隊15人程がやってきてチェルボン島を攻撃した。朝鮮人100人余りが虐殺された。 このとき、一部の朝鮮人は椰子の木の上に避難し一命を取りとめたが、彼らの証言によって事件は歴史の闇に葬られずに公開されることが出来た。


報告書は朝鮮人の集団栄光が、日本軍の食人事件のためのようだと結論している。


生存者の証言によると、1945年初頭に日本人が宿所に『鯨肉』を持ってきて、飢えていた朝鮮人たちがこれを食べたが、。数日後、近くの無人島で、肉が切り取られ残酷に殺害された朝鮮人の遺体が発見された。


周辺の同僚がどんどんいなくなることを不思議に思っていた朝鮮人たちは、日本軍が生きた人間を殺害して食べたし、朝鮮人にも食べさせたことに気づいた。


研究を進めるチョ・ゴン専門委員は、「抵抗事件の発端となった『日本軍食人事件』は、実証の難しさがあるが、少なくない状況資料と証言をもとに事実と判断される」と語った。 彼は、『ミリ環礁食人事件は、独特の精神主義と結びついた、日本軍内の過酷な風土、飢餓状態や米軍への恐怖、戦争のストレスが重なって起きた蛮行と見られる』と述べた。


以上です。


殺された同僚の人肉を騙されて食べさせられたということに気がついたときの人々の精神状態について考えると身の毛がよだつような気がします。こういう記事を読むと気が重くなります。怒りがこみ上げてきます。そしてこうした精神的風土になじんできた日本軍が人体実験をし、慰安婦の名で集団レイプをするのに何のためらいがあろうか、という考えも浮かんできます。「それが天皇の御心だ」というフレーズですべてが許されるという精神的風土は日本全土を覆っていました。そのような風土が支配した関東を大震災が襲ったとき、朝鮮人がスケープゴートにされたのは、なるべくしてなったと言えなくもないでしょう。


今その風土がどれだけ克服されているのでしょうか。「在特会」、「幸福実現党」などの新右翼やネトウヨの蔓延などを見ているとそうした風土が再び根付き始めているような恐れを感じます。、