全てに心から感謝。
そして、小さな命を失いどうしようもない私達家族の心を救ってくれた愛おしい娘に感謝。
2009年7月24日は、賢人緊急再手術の日。もう二度と目を覚ます事は無かった。
眠ったまま、お腹を空かせたまま逝ってしまった。最後に私を見つめて目を閉じた日。
ちょうど一年後。
2010年7月24日麗夏が誕生した。
あれから4年。
2人を繋ぐ不思議な出来事は数えられないほどある。
私は賢人を失って5年が過ぎても気持ちは変わらない。
賢人は麗夏に生まれ変わってもう一度人生をやり直している。心は麗夏として生き続けている。
確信している。賢人は生きたかった。私達家族と生きたかった。
きっと一生私の気持ちは変わらない。
生まれ変わりは間違いなくあると伝える事が出来る。
でも麗夏に『あなたは賢人の生まれ変わり』と伝えた事も無く、伝えるつもりも無い。麗夏の人生を賢人に重ねる事は出来ない。麗夏の人生なのだから。しかし、
麗夏は自分で『私は生まれる前に病院で死んでしまった』と言う。
1番驚いたのは、以前両親が住んでいた場所を通り過ぎた時に『ここで、麗夏も一緒に住んでいたよね。ママ達も一緒に暮らしていたね』と言ったこと。誰も教えていない。
私は日赤を退院した賢人と再入院まで実家で過ごした。賢人が唯一暮らした家。
こんな事は日常茶飯事で、麗夏が知るわけも無い事をペラペラと話し出すのだ。
説明出来ない不思議な話はある。
間違いなくある。
隼人は怖いぐらい賢人にそっくり。
まるで、僕が生きていたらこんな顔だったんだ。とお話しする賢人を想像する。
関西旅行を控えているが、今日は日常から離れ、素敵な空間で麗夏の誕生日と母の退職をお祝いする1泊2日を楽しむ予定。
妹とお腹の赤ちゃんも一緒に癒される時間にする。
誕生日はいつまでも幸せな日。
何歳になっても祝福される日。
今日は素敵な一日にしようね!
ばぁばにも感謝の気持ちを込めて。
たくさんオシャレで素敵な時間を過ごして、賢くセンス抜群で魅力的な優しい女性に成長してください。
曇りだと『空が元気ないね』
雨だと『空が泣いてるね』
晴れだと『空が笑って元気だね』
毎日の天気をそんなふうに表現する麗夏。
感性が豊かで素敵だなと思う。
彼女の人生がずっとずっと幸せで健康に包まれますように。
ただそれだけを祈る。
出会えて良かった。
生まれてきてくれて本当にありがとう。
そしてみんなに感謝する日。