下手になってしまう名前 | 書の庵

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書道家 脇田龍峯のブログ

名刺用名前揮毫のところでふと思いついていたのですが




その時に載せてしまうとちょっと話がずれるので




今回にちょっと載せさせてもらいました。




” 下手になってしまう名前 ”



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何故か自分の名前を上手く書けない…




そう思っていらっしゃる方は多いと思います。




( これだけ書いているのになんで?… )




そうお思いの方は多いと思います。




かく言う私もそうでした。




私は書を久しく志し者ですから頭では




( 上手く見えるように書けなあかんわ )




と思ってはいるところがありますが名前だけはちと事情が




違うように思えました。




( どうも気にくわんなぁ… )




昔はいつもそう感じていました。




では何故うまく書けないのか…




色々と考えていましたがどうやらこれでは?




と思い当たることがあるのですが




たぶん、そういうことなのだと思います。


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名前はもちろん自分の名前ですから物心付いたときから




書き始めることとなります。




人によってはまだひらがなも解らないうちから




書かされた方もおられるかと存じます。




いきなり書き始めた言葉が自分の名前




人によってはひらがなで名前を書くことがままならぬうちから




漢字で名前を書かされた方もおられるかもしれません。




書くこともままならぬ幼児のうちに無理に強要され




無理無理かいた癖が未だに抜けない…




もしくは、無理に書いた癖が元になっていびつな




変化を遂げたばかりに変な癖がいまだに抜けない




そんなことが原因になっているのではと思うのです。




未だに名前を上手く書けない…




則ち幼き頃からの悪しき呪縛から解放されないが為に




綺麗な字、バランスの良い美しい文字が書けなくなっている




のではないかと…




推察するのですが…




悪しき書習慣から抜け出す…




なかなか大変ですがね…




大変ですけど、良い書く習慣を身につけたいものです。




それではまた。





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